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検察、救護措置を取らず現場を立ち去ったロールスロイス男に懲役20年求刑

検察、救護措置を取らず現場を立ち去ったロールスロイス男に懲役20年求刑

Posted December. 21, 2023 09:35,   

Updated December. 21, 2023 09:35

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検察がソウル江南区狎鴎亭(アックジョン) 洞で麻薬に酔った状態でロールスロイス車両を運転し、20代の女性をはねて死亡させたいわゆる「ロールスロイス男」シン被告(28)に懲役20年を求刑した。

20日、ソウル中央地裁刑事26単独のチェ・ミンヘ判事の審理で行われたシン被告の特定犯罪加重処罰法上の逃走致死などの結審公判で、検察は「人間としての最低限の道理を破った被害者に厳重な処罰が必要だ」として、このように求刑した。

検察は「普通に歩道を歩いていた被害者をはねたにもかかわらず、現場で必要な措置を取らず事故現場から立ち去るなど、被害者の安否を顧みない態度を見せた」と指摘した。シン被告は最終陳述で、「苦しかったであろう故人と一生苦しみ続ける遺族に申し訳ない。過ちを一生悔やみ、謝罪しながら生きていく」と涙声で話した。しかし、シン被告は同日、最終陳述に先立って行われた被告人尋問では「事故が起きた事実は認知したが、薬物に酔っていて正常な判断ができなかった。逃走する意図はなかった」と述べ、逃走致死容疑を否認した。

被害者のペ氏(27)の実兄ペ・ジンファン氏(31)は裁判の後、記者団に対し「逃走致死と危険運転致死はいずれも法廷最高刑が無期懲役だ。裁判所の宣告が検察の求刑より通常低いことから、(検察の求刑は)遺憾に思う」と話した。また「若い尊い命を無残に奪った加害者に法と良心が許す最も厳重な処罰が下されることを願う」と強調した。

シン被告は今年8月2日午後8時10分ごろ、狎鴎亭洞でロールスロイスの乗用車を運転中、歩道に突進してペ氏に衝突し、救護措置も取らず現場を立ち去った疑いで拘束起訴された。容疑者は犯行当日、近くの整形外科で向精神薬を投与された状態で車を運転していたことが判明され、体内からケタミンやミダゾラム、プロポフォールなど7種の麻薬類成分が検出された。この事故で脳死と判定されたペ氏が先月26日死亡し、逃走致死などの疑いに起訴状が変更された。シン被告の判決は来月24日言い渡される予定だ。


チェ・ミソン記者 cms@donga.com