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自分が採用公告を出し、受験して正規職に合格…書類選考で落ちた知人は点数の再計算で救済

自分が採用公告を出し、受験して正規職に合格…書類選考で落ちた知人は点数の再計算で救済

Posted December. 07, 2023 09:29,   

Updated December. 07, 2023 09:29

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忠清南道天安(チュンチョンナムド・チョンアン)市民プロサッカー団の天安シティFCで、2年間契約職事務局長として働いていたA氏は、昨年、本人が採用計画と人事委員会の開催、公告など採用過程の全般に関わったにもかかわらず、該当採用を直接受験し、正規職の経営支援チーム長に任用された。団長のB氏は、知人が広報マーケティングチーム次長の採用過程で、書類選考で落ちると、一部の審査委員の点数を除いて再び計算させ、該当受験者を最終的に合格させた。

国民権益委員会は、今年2月から10月まで公職関連団体825ヶ所を対象に、昨年の採用実態を全数調査した結果、半分を越える454ヶ所でこのような「セルフ採用」や「知人採用」等、公正採用の違反事例867件を摘発したと、6日明らかにした。権益委は、毎年採用実態について全数調査を行う計画だ。

権益委の鄭勝允(チョン・スンユン)副委員長兼事務処長は同日、政府ソウル庁舎でブリーフィングを行い、「人事の公正性を著しく害したと判断される天安サッカー団は、業務妨害の容疑で捜査を依頼した」とし、「重大な過失など42件は処分を要求し、823件は注意および警告措置を下した」と説明した。権益委は、採用不正の関連者68人に対しても、捜査依頼や処分を要求することにした。採用不正の被害者14人に対しては、採用試験の再受験の機会の付与など救済手続きを進める方針だ。

権益委が処分を下した42件には、恣意的に書類・面接審査が行われた事例や採用の主要事項を洩らして公告した事例などが含まれた。C研究員の採用部署長は、単独で書類選考を実施し、学士以上の学歴という最小要件を満たしていない受験者を書類選考で合格させ、最終的に任用した。D振興院は、採用規定上、「退職から3年未満の公務員など、公共機関勤務の経歴者」は受験資格がないのに、採用公告上これを案内せず、3年未満の公務員経歴者が受験し、最終的に合格することもあった。

権益委は、採用不正の事前予防のための社規のコンサルティングも実施し、公職関連団体331ヵ所に対し、8130件の社規を改善するよう勧告した。改善勧告項目は、△国家有功者法にともなう就職支援対象者の加点および同点者の優遇遵守、△差別の余地のある質問禁止など、面接委員に対する事前教育管理強化、△退職後3年が経過していない者の委嘱禁止など、委嘱要件の明示などだ。


アン・ギュヨン記者 kyu0@donga.com