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韓国軍、衛星搭載の固体燃料ロケット打ち上げ実験に成功

韓国軍、衛星搭載の固体燃料ロケット打ち上げ実験に成功

Posted December. 05, 2023 08:59,   

Updated December. 05, 2023 08:59

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韓国軍と民間が共同で開発している固体燃料ロケットが4日、初めて衛星を搭載した打ち上げ実験に成功した。このロケットは重量約101キロの衛星を目標高度である650キロ上空に投入することに成功した。ロケットは今後、北朝鮮の監視や災害発生の把握など多目的監視任務を遂行する衛星を韓国独自の技術で打ち上げるうえで大きな役割を果たすものと予想される。

国防部は「4日午後2時、済州島(チェジュド)付近で行われた国防科学研究所(ADD)の固体燃料ロケット技術を活用した民間商用衛星の打ち上げが成功した」とし、「ADDが開発中の固体燃料ロケット技術をもとに、ハンファシステムがロケットおよび衛星を制作し打ち上げた」と明らかにした。

今回の3回目の打ち上げは海上で行われ、目標軌道に突入した後、同日午後7時前後にハンファシステム龍仁(ヨンイン)研究所の管制センターとの交信にも成功した。この衛星の解像度は50センチ(地上の50センチの物体まで識別可能)で、来年から打ち上げられる韓国軍の軍事偵察衛星2~5号機の解像度と同じだ。

固体燃料ロケットの開発が完了すれば、韓国軍は民間企業と協力して北朝鮮の核・ミサイル関連の動向を監視する超小型・小型衛星を多数打ち上げることができるようになる。固体燃料ロケット技術は事実上、固体燃料の大陸間弾道ミサイル(ICBM)技術と同じであるため、韓国軍も関連技術を開発する潜在力を確保したと評価されている。


孫孝珠 hjson@donga.com