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「私も苦しかった…辛いと言っても大丈夫」、手を差し伸べる「1020世代」

「私も苦しかった…辛いと言っても大丈夫」、手を差し伸べる「1020世代」

Posted December. 04, 2023 09:10,   

Updated December. 04, 2023 09:10

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韓国の10、20代の死亡原因の1位は自殺だ。しかし、精神的な苦痛を訴える多くの青少年が外部の助けを求めるのではなく、扉を閉ざしてしまう。学校のうつ病検査で「正常」判定を受けるために虚偽の回答をすることもある。

非営利民間団体メンタルヘルスコリアは、精神的な困難を抱えている青少年を早期に発見し、適切な介入を提供する活動を行っている。精神的な困難を先に乗り越えた青少年が、この団体所属の「ピアスペシャリスト」となり、危機にある青少年に手を差し伸べる。現在、約300人のピアスペシャリストが活動している。

大学生のムン・ダナさん(20)は、ピアスペシャリストとして活動して4年目になる。父親の死後、うつ病で自傷行為や自殺未遂までしたことがあるというムンさんは、ユーチューブやオフライン講演などを通じて自分の経験を共有し、政策を提案している。ムンさんは、「苦しみの経験が『強み』になることを実感した」と話した。メンタルヘルスコリアのチャン・ウンハ副代表は、「『あなたは問題があるので相談に来なさい』では早期発見は難しい。私たちは『素敵な活動を一緒にしよう』と言って子どもたちの参加を引き出す」と話した。チャンさんは、精神的問題を抱える青少年1人を早期に発見し、重度の精神疾患に悪化するのを防げば、約2千万ウォンの社会的コストの削減が期待できると説明した。

メンタルヘルスコリアは、青少年の目線で「TikTok」や「インスタグラム」などのSNSを活用する。BTS(防弾少年団)のジョングクの曲「セブン(Seven)」に合わせて踊る動画をTikTokにアップするダンスチャレンジ「#心の健康な私」は、再生回数480万回を記録した。「一人で悩まず、辛いと言っても大丈夫」というメッセージを込めたが、入試情報や勉強法など青少年が興味を持つような情報も盛り込み、注目度を高めた。


イ・ジウン記者 easy@donga.com