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「新統一未来構想」から「自由統一ビジョン」へ、 尹政府が名称と内容の変更を検討

「新統一未来構想」から「自由統一ビジョン」へ、 尹政府が名称と内容の変更を検討

Posted December. 04, 2023 09:09,   

Updated December. 04, 2023 09:09

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統一部が、現政府の統一構想である「新統一未来構想」の名称と内容の修正を検討していることが分かった。現在完成された草案より、現政府が強調する「自由」を前面に打ち出すということだ。当初、統一部の目標だった新統一未来構想の年内発表は、現在の南北情勢により延期された。

3日、複数の政府筋によると、統一部は新統一未来構想の名称を「自由統一ビジョン構想」など「自由」というキーワードを含めて修正する案を検討している。

統一部は今年初め、北朝鮮を敵対的な対象ではなく善意のパートナーとして規定した7・7宣言(1988年)と3段階の統一案を提示した民族共同体統一案(94年)に続き、この構想を年内に発表すると明らかにした。その後、長官直属の諮問機関(統一未来企画委員会)を構成し、草案を作成してきた。政府消息筋は、「元の名前が統一構想の核心である自由民主主義に基づく統一など憲法上の価値を正しく反映していないという意見が統一部と委員会で出たと聞いている」と話した。

現在作成された素案には、これまで強調されてきた韓民族、民族共同体など民族中心から脱却し、自由、平和、南北繁栄などの価値に基づいた統一を目指すという内容が盛り込まれているという。政府筋は、「北朝鮮の挑発が高度化する中、現在の統一ロードマップの草案は情勢に合わず、不十分であることは事実」とし、「自由という統一ビジョン、憲法の価値を明確に打ち出す必要がある」と述べた。これにより、来年発表される統一構想には、自由民主主義など北朝鮮の体制変化が前提となってこそ統一が可能であるという、より強硬な認識が盛り込まれるとみられる。


申圭鎭 newjin@donga.com