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ロールドカップ優勝の立役者「フェイカー」イ・サンヒョク、「謙遜が最も重要」

ロールドカップ優勝の立役者「フェイカー」イ・サンヒョク、「謙遜が最も重要」

Posted November. 21, 2023 09:00,   

Updated November. 21, 2023 09:24

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12日、釜山市東莱区(プサンシ・トンレグ)にある社稷(サジク)室内体育館で行われたリーグ・オブ・レジェンド・ワールド・チャンピオンシップ(ロールドカップ)の準決勝。韓国のT1が中国リーグ(LPL)最強チームのJDGを3-1で破った直後、カメラ監督が近づくと、フェイカー(イ・サンヒョク、27)は親指を立てて見せた。監督が親指を下ろす挑発的ジェスチャーを要請すると、フェイカーは首を横に振った。フェイカーは、ロールドカップの決勝を控えて、15日に開かれた記者懇談会で、「準決勝が終わって、『相手を越えた』という感情よりは、『(JDゲーミングと)良い試合ができたことに感謝する』という意味が大きかった」と親指を上げ続けていた理由を説明した。

19日午後、ソウル九老区高尺(クログ・コチョク)スカイドームで行われたロールドカップの決勝戦で、中国微博ゲーミング(WBG)を3-0で破った直後の記者会見でも、フェイカーの浮かれた表情は見られなかった。フェイカーは、「今回のロールドカップでは、特に勝敗を気にせず過程に集中しようと努力した」とし、「(決勝戦後も)感情の動揺がないようにすることが目標で、優勝は運良くついてきたものだ」と話した。

17歳の2013年、T1の前身である「SKテレコムT1」でプロゲーマーを始めたフェイカーは、1つのチームだけで活動しながらロールドカップ4回優勝を経験した。ゲームファンの間では「テサンヒョク(度量の大きいイ・サンヒョク)」と称される。この日もフェイカーは、「プロゲーマー活動で最も重要な点は何か」という質問に、「常に発展しようとする姿勢、謙遜した姿勢が最も重要だ」と答えた。

相手チームを尊重するフェイカーの謙遜な姿勢は、ゲームファンへの良い影響力につながっている。T1のファンは、ロールドカップの決勝戦を控えて、優勝を祈願して良い運を集めるという趣旨で街頭のゴミを拾って献血に参加する「善行積み」の認証掲示文を自主的に掲載した。

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は20日、ロールドカップで優勝したT1に祝電を送り、フェイカーを含む5人の選手を祝福した。尹大統領は、「今回のロールドカップの優勝で、eスポーツの宗主国として我が国の名声を再び世界に知らせた」とし、「ゲーム産業が国際競争力を備え、世界市場を先導できるよう強固に後押しする」と話した。


チ・ミング記者 warum@donga.com