「シャトルコックの天才」安洗塋(アン・セヨン=21、三星生命)が39日ぶりに復帰したコートで勝利を報告した。世界バドミントン連盟(BWF)女子シングルスランキング1位の安洗塋は15日、日本で行われたBWFワールドツアー熊本マスターズ女子シングルス1回戦で、白馭珀(PAI Yu Po=32、台湾、27位)を相手に37分で2-0(22-20、21-13)の完勝を収めた。
安洗塋は先月7日、杭州アジア大会女子シングルス決勝で陳雨菲(チェン・ユーフェイ=25、中国、3位)と対戦中に右膝に痛みを訴えた。安洗塋はアジア大会金メダルを首にかけて帰国したが、結局、膝蓋腱断裂と診断された。その後、リハビリに集中し、デンマーク・オープンと全仏オープンを欠場した。両大会とも 陳雨菲が優勝した。安世栄と陳雨菲が勝ち続ければ、両選手は熊本大会準決勝で再び対決することになる。
ただ、安洗塋は今大会にコンディション確認のために出場しているだけに、全力を尽くして優勝を狙うつもりはない。大韓バドミントン協会の関係者は「来年4月末までパリ五輪出場権獲得を巡る競争が続く。この長期レースを無事にこなすことがより重要だ。今大会の優勝にはこだわらない」と話した。
右膝に何重ものテーピングをして復帰戦に臨んだ安洗塋は、第1セット序盤に2-7までリードされるなど、ウォームアップが足りなかった。しかし、16-20でリードされていた第1セット終盤に連続で6点を取ってセットをものにし、第2セットの序盤にも1-5でリードされていたがが、集中力を発揮して結局勝利を確定した。安洗塋は16日、高昉洁(GAO Fang Jie=25、中国、34位)と2回戦に臨む。
キム・ジョンフン記者 hun@donga.com