
3日、ドイツ・ベルリンで開かれた欧州連合(EU)外相会議で、ドイツのアナレーナ・ベーアボック外相(42)に突然頬にキスをしようとして物議を醸したクロアチアのゴルダン・グルリッチラドマン外相(65)が、翌日謝罪した。最近、スペインサッカー連盟の前会長ルイス・ルビアレス氏も女性選手に強引にキスをしたことで批判を受けて辞任し、3年間の資格停止処分まで受けた。かつて欧州で一般的だった「キス」が物議を呼んでいる。
4日、ドイツ通信社などによると、グルリッチラドマン氏は同日、現地メディアに「(私のキスは)ばつの悪い瞬間だったかもしれない」とし、「(これを)誰かが悪い意味で受け取ったなら、そう受け取った人に謝罪する」と述べた。ただし、「何が問題なのか分からない。私たちはいつも温かくあいさつを交わしている」と主張した。自身のキスは、同役への温かい人間的なアプローチということだ。
オンラインに拡散された動画を見ると、グルリッチラドマン氏は、集合写真の撮影で、隣に立っていたベーアボック氏と握手した後、頬にキスをしようとした。ベーアボック氏は困惑したようにぎこちない笑みを浮かべ、顔を背けた。
クロアチアの女性団体は、グルリッチラドマン氏の行動について「非常に不適切だった」と批判した。2009~11年にクロアチア初の女性首相を務めたヤドランカ・コソル元首相は、「X(旧ツイッター)」で、「女性に強制的にキスをするのも暴力」と非難した。ある地元メディアは、「外交トップの外交力が品位がない」とグルリッチラドマン氏を非難した。通常、頬へのキスや握手は女性が先に求めるのが礼儀だが、一国の長官が基本的な礼儀すら知らないことへの批判だ。
趙은아 achim@donga.com






