科技部「電力消耗を半分に減らすＡＩ開発」

政府は、データと電力消耗量を従来比５０％水準に削減する人工知能（ＡＩ）の学習モデルを開発し、韓国人１００万人のバイオビッグデータを構築する内容の技術戦略を発表した。

科学技術情報通信部（科技部）は３１日、国家戦略技術特別委員会を開き、ＡＩと先端バイオ分野の戦略計画案件を議決したと発表した。

まず、ＡＩ分野では、大規模言語モデル（ＬＬＭ）の学習などに必要なデータを軽量化する技術を開発することにした。学習に必要なデータの大きさが大きいほど電力消耗が急激に増えるだけに、負担を減らすための技術を先制的に構築するという。

政府は、ＡＩ信頼性の高度化を主要任務として提示した。このため、ＡＩを通じて生成したコンテンツがクリエイターと既存の知識財産権（ＩＰ）を侵害しないよう、９０％以上の精度を持つ自動探知技術を確保する方針だ。ＡＩが作ったコンテンツと回答の出所、結論の導出過程を提示するための「説明可能なＡＩ」関連技術の確保にも乗り出すことにした。

先端バイオ分野で、政府は、従来比製品の設計と生産効率を１０倍高めることができる合成生物学技術の高度化を主要目標として提示した。韓国人に特化したバイオビッグデータを構築後、生成型ＡＩを活用して新薬候補物質を分析し、疾病を診断する技術開発にも挑戦することにした。これと共に、メッセンジャーリボ核酸（ｍＲＮＡ）技術基盤の感染症対応戦略も高度化する。

科学技術情報通信部は昨年、１２の国家戦略技術を選定して発表後、分野別に具体的な戦略計画を公開している。戦略計画には、２０３０年までに国家レベルで達成しなければならない主要技術の開発目標と投資、政策方向性などが盛り込まれている。科学技術情報通信部は今年８月、半導体やディスプレイ、蓄電池、先端モビリティの３分野の戦略計画を先に発表した。


チ・ミング記者 warum@donga.com