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イランの「ヒジャブ未着用」女子高生、脳死状態4日後に死亡

イランの「ヒジャブ未着用」女子高生、脳死状態4日後に死亡

Posted October. 30, 2023 08:34,   

Updated October. 30, 2023 08:34


ヒジャブを着用せずに地下鉄に乗り、いわゆるイランの「風紀警察」による暴行で昏睡状態に陥ったという疑いが浮上していた女子高生アルミタ・ゲラバンドさん(17)が26日、死亡した。昨年9月に同様の理由で死亡したクルド人20代女性、マサ・アミニさんの時のように、当局が事件を隠蔽しようとしているという疑惑が起こっている。

イラン当局が公開した監視カメラの映像には、ゲラバンドさんが今月1日、ヒジャブを着用せず友人たちと地下鉄の車両に乗り込み、しばらくして意識のない状態で運び出される様子だけが映っている。当局は、ゲラバンドさんが低血圧に陥って倒れ、その際後頭部を強く打ったと説明している。しかし、重要な証拠である車両内の映像を公開しなかったため、疑惑を生んでいる。ゲラバンドさんは3週間後の22日、脳死判定を受け、死亡した。

国際人権団体「ヘンガウ」などは、風紀警察の暴行が死因だと見ている。神政一致国家であるイランでは、ヒジャブを正しく着用しない行為は、イスラム法に違反したとして強く制裁される。風紀警察はこの業務を担っている。

アミニさんの死後、イラン全土ではアミニさんの死に抗議し、真相究明を求めるデモが長く続いた。英紙フィナンシャル・タイムズなどによると、アミニさんの死に反発した多くの若い女性が公共の場でヒジャブの着用を拒否し、イランの首脳部はこのような動きを不快に思っていたという。

このため、最近数ヵ月間、風紀警察がヒジャブ未着用を取り締まるためにテヘランの地下鉄に集中的に配置された。議会も先月、ヒジャブ着用を拒否する女性に最大10年の懲役刑を宣告できる法案を可決した。このため、アミニさんの時のように、ゲラバンドさんの死を抗議する全国的なデモが再開される可能性がある。

 


キム・ボラ記者 purple@donga.com