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金正恩氏、「核武力強化」を北朝鮮憲法に明記…非核化「交渉不可」にクギ

金正恩氏、「核武力強化」を北朝鮮憲法に明記…非核化「交渉不可」にクギ

Posted October. 03, 2023 08:26,   

Updated October. 03, 2023 08:26

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北朝鮮が核兵器開発目標はもとより、その方向性まで憲法に詳細に明記し、今後の非核化「交渉不可」の原則を明確にした。核兵器の高度化の意思を露骨に表わすと共に、非核化問題は永久に韓米などとの交渉の対象ではないと釘を刺したのだ。最近、ロシアのプーチン大統領と首脳会談を行い、軍事協力の強化に乗り出した金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、憲法を大義名分に核武力強化に正当性まで与え、「韓米日 対 中朝ロ」の新冷戦構図の最前線に激変した韓半島の軍事的緊張もさらに高まっている。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は「国軍の日」の1日、最前方を訪れ、北朝鮮が挑発する場合、「1秒も待たずに応射せよ」と注文した。

先月26~27日に開かれた最高人民会議で、「核武力強化政策の憲法化」問題が上程され、全面的な支持の中で採択されたと、北朝鮮の官営メディアである朝鮮中央通信が報じた。「核保有国として国の生存権・発展権を保障し、戦争を抑止し、地域と世界の平和と安定を守るために核兵器の開発を高度化する」という内容などが憲法に明記されるという。北朝鮮は昨年9月に核武力政策を「法令」として採択したことがあるが、「憲法」に核武力政策の方向性などを詳細に明記するのは初めて。北朝鮮は今回、重大課題として「核武力を質・量的に急速に強化する」とし、7回目の核実験の可能性まで示唆した。

北朝鮮の核問題をめぐる韓米日の首席代表らは、核武力政策を明記した北朝鮮の憲法改正案について、「破綻した民生を気にもせず、核武力強化の意思を明らかにした」とし、「核への野心をさらに露骨化した」と批判した。米国務省は、「北朝鮮が前進するために唯一実行可能な道は外交によるのみ」と警告した。

政府関係者は2日、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「韓国政府は核を除いて(北朝鮮と)交渉するのは難しいという原則を維持する」とし、「北朝鮮の憲法を尊重する必要もないと考えている」と明らかにした。


申晋宇 niceshin@donga.com