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「王世子執務室」の景福宮継照堂、110年ぶりに復元

「王世子執務室」の景福宮継照堂、110年ぶりに復元

Posted September. 20, 2023 09:27,   

Updated September. 20, 2023 09:27


朝鮮の王権継承を象徴する空間であり、王世子の執務室だった景福宮(キョンボククン)の「継照堂(ケジョダン)」が6年間の復元を終え、20日に公開される。1910年の日本の韓国併合後間もなくして朝鮮総督府によって取り壊されてから、約110年ぶりに元の姿を取り戻したのだ。

継照堂は1443年、世宗(1397~1450)が王世子だった文宗(1414~52)のために建てた建物だ「継承して照らす」という名前から王位継承を象徴する。景福宮の東側に位置する東宮圏域の一部で、文宗の執務空間として使われた。また、臣下が王世子に進饌(宮中宴会)を行う空間でもあった。しかし、文宗の即位後、建物は取り壊され、景福宮重建後の1891年、高宗(1852~1919)が王世子純宗(1874~1926)のために現在の位置に新たに建てた。

文化財庁の宮陵遺跡本部は、2018年から「景福宮営建日記」などをもとに、高宗の時代に建てられた継照堂の姿を復元してきた。復元された継照堂は、正面5間、側面3間規模の本堂と儀礼に必要な月台(宮殿の主要建物の品格を高めるために地面より高く積み上げた壇)など。景福宮を訪れる人は誰でも事前申し込みなく観覧することができる。


イ・ソヨン記者 always99@donga.com