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ソウル広場の地下に長さ335メートルの秘密通路、40年ぶりに公開

ソウル広場の地下に長さ335メートルの秘密通路、40年ぶりに公開

Posted September. 06, 2023 08:36,   

Updated September. 06, 2023 08:36

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ソウル広場の13メートル下に隠されていた3182平方メートル(約960坪)規模の秘密の地下空間が市民に公開される。ソウル市は5日、市庁駅と乙支路入口(ウルチロイプク)駅の間の地下2階の空間を今月8~23日に公開すると明らかにした。

5日にメディアに公開された地下空間は、全国初の地下商店街「シティースターモール」と地下鉄2号線の線路の間にある。規模は幅9.5メートル、高さ4.5メートルで全長は335メートルに達する。一種の地下トンネルだ。

●40年ぶりに公開された都心の地下空間

取材陣が2号線乙支路入口駅のソウル市おもちゃ図書館の扉を開けると、地下街の下に位置する地下空間への扉が見えた。防塵マスクとヘルメットを着用して下りると、暗い地下トンネルが現れた。

懐中電灯を頼りに手探りで進む。地下鉄2号線の電車が通る音とともに足元から弱い振動が感じられた。案内を担当したイ・ジェウォン都市建築停留所代表は、「今、私たちが立っている場所の下は地下鉄2号線が通っています。真上はソウル広場です」と話した。

もう少し中に入ると、鍾乳石があちこちに見えた。日本の植民地支配期に作られた排水路から水が落ちて鍾乳石ができたと推定される。

この地下空間がいつ、どのような用途で作られたのかは、市も正確には分からないという。高さが異なる市庁駅と乙支路入口駅をつなぐために作られたと推定されている。

ソウル市関係者は、「造成の経緯に関する内容は、当時地下鉄を作った地下鉄建設本部からソウル交通公社に関連業務が移管される際、伝えられなかった」と話した。

●空間活用案を市民公募

ソウル市は市民の意見を集め、地下空間をどのように活用するかを決定する方針だ。

まず、市は地下空間を1時間ほど見学できる「地下鉄駅舎市民探検隊」を毎週金・土曜日に運営する計画だ。参加申し込みは公共サービス予約ホームページ(yeyak.seoul.go.kr)からできる。申し込みが締め切られていない場合は、現場での申し込みも可能だ。

空間をどのように活用するか市民のアイデアと提案を募集する「隠れた空間に息吹を吹き込む:地下鉄駅舎想像公募展」も6日から来月10日まで実施する。応募作の中から当選作35点を選定し、今後の空間活用段階で積極的に反映する計画だ。大賞受賞者には賞金300万ウォンを贈呈するなど、計2100万ウォンの賞金も用意した。

ソウル市関係者は、「ソウル広場と地下空間を創意的に垂直に連結する案などを含め、市民の斬新なアイデアが必要だ」と話した。

市はこの空間を「地下鉄駅舎革新プロジェクト」の試験事業地に含め、都心の名所として生まれ変わらせる計画だ。ソウル市のイ・ジヒョン・ビジョン戦略首席は、「象徴的な意味がある市庁駅、そしてソウル広場とつながる場所であるため、ソウルの新たな魅力を示す空間に生まれ変わらせたい」とし、「市民が積極的にアイデアを出してくれれば大きな助けになるだろう」と話した。


イ・ソジョン記者 sojee@donga.com