孫興民（ソン・フンミン＝トッテナム・ホットスパー）がシーズン初得点をハットトリックで飾り、チームに連勝をもたらした。
孫興民は２日、敵地で行われたバーンリーとの今季イングランド・プレミアリーグ試合に先発出場し、３ゴールを決め、チームの５－２の完勝に貢献した。孫興民は前半１６分、右足シュートでネットを揺らし１－１の同点に追いついた。リーグ４試合目にして決めた今季初ゴールだった。後半１８分には４－１で逃げる追加ゴールを右足で決め、３分後の後半２１分には左足でゴールを決めてハットトリックを完成させた。孫興民は試合最優秀選手（ＭＶＰ）に当たる「マン・オブ・ザ・マッチ」に選ばれた。英メディア「フットボール・ロンドン」は孫興民に満点の１０点の採点を与えた。
孫興民がＥＰＬでハットトリックを記録したのは４度目で、昨年９月１８日のレスター・シティ戦以来１年ぶり。バーンリーとの試合が終わった後、孫興民はソーシャルメディア（ＳＮＳ）に「良い雰囲気で国際Ａマッチ期間を迎えることになった」と書いた。ＥＰＬは１５日まで国際Ａマッチによる休止期を持つ。同期間、サッカー韓国代表チームは英国でウェールズ（８日）、サウジアラビア（１３日）と国際Ａマッチ２試合を行う。昨年も孫興民は国際Ａマッチ休止期を控えた直前の試合であるレスター・シティ戦で、７試合ぶりにシーズン初ゴールとともにハットトリックを達成した。
３得点を挙げた孫興民はＥＰＬ通算１０６ゴールを記録し、同部門歴代３０位につけた。自ら憧れの選手だと公言していたクリスティアーノ・ロナウド（１０３ゴール）とディディエ・ドログバ（１０４ゴール）を超えた。
同日、孫興民はシーズン開幕後初めて最前線ＦＷとして先発出場した。先の３試合では左ＦＷとして出場しては、ワントップＦＷリシャルリソンがベンチに退いたらそのポジションを引き継いだ。トッテナムのアンジェー・ポステコグルー監督は、先の３試合でリシャルリソンのパフォーマンスが期待に及ばなかったため、孫興民をワントップに起用し大成功を収めた。ポステコグルー監督は、「孫興民は中央でプレーしても、サイドでプレーしても全て上手だ。どんなポジションでもプレーができる選手だ」とし、孫興民のワントップとしての活躍を褒め称えた。
また、ハリー・ケイン（バイエルン・ミュンヘン）がドイツ・ブンデスリーガに移籍したにもかかわらず、新しいストライカーを獲得しなかったことについて、「孫興民の活躍も理由の一つ」と話した。ＢＢＣは「トッテナムファンがケインが去った後、ゴールがどこで爆発するかを知りたがっていたなら、今やその答えを得たであろう」とコメントした。バーンリー戦の後半２７分、孫興民と交代して投入されたリシャルリソンは４試合連続でゴールがなかった。
試合後、孫興民は「自分が主将であるが、チームには立派な選手が多い。彼らが僕をたくさん助けてくれる」とし、「自分の役割はとてもシンプルだ。模範になろうと努力し、笑おうとし、競技場の中と外で責任感を持つようにしている」と話した。同日、トッテナムはＤＦクリスティアン・ロメロとＭＦジェームズ・マディソンまで得点砲を稼動し、５ゴールすべてを主将団が記録した。ロメロとマディソンは「キャプテン」孫興民を助ける副主将だ。開幕戦で引き分けた後、３連勝をマークしたトッテナムは勝ち点１０（３勝１分け）になった。昨季ＥＰＬ得点王のアーリング・ハーランド（マンチェスター・シティ）も同日、フラムを相手にハットトリックを達成し、チームを５－１の勝利に導いた。ハーランドはシーズン６ゴール目を記録した。ブライトンの１９歳の新星エヴァン・ファーガソンもニューカッスルとの試合でハットトリックを達成し、チームに３－１の勝利をもたらした。ＥＰＬで同じ日に３人の選手がハットトリックを記録したのは１９９５年９月以来２８年ぶりのこと。
金培中 wanted@donga.com
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