Go to contents

プーチン大統領「プリゴジンは有能だったが、重大な過ちを犯した」

プーチン大統領「プリゴジンは有能だったが、重大な過ちを犯した」

Posted August. 26, 2023 09:19,   

Updated August. 26, 2023 09:19


謎の飛行機墜落事故で死亡したロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者のプリゴジン氏について沈黙していたロシアのプーチン大統領が、「有能なビジネスマンだったが、重大な過ちを犯した」と話した。プリゴジン氏が死亡してから約24時間が経った。米国は飛行機墜落の原因は機内爆発であると見ている。

24日(現地時間)、ロイター通信などによると、プーチン氏は同日、クレムリン宮でテレビ放映された演説を通じて、飛行機墜落で死亡した10人について、遺族らに「哀悼の意を表したい」と述べた。

プーチン氏は、搭乗者の中に「ワグネルのメンバー」がいたとし、「ウクライナのネオナチ政権との戦いで多大な貢献をした人々」と称賛した。そして、プリゴジン氏と90年代初めからの知り合いとし、プリゴジン氏を「複雑な人生を生きた人」と表現し、「深刻な間違いをいくつも犯した。しかし、たくさんの成果も上げた。自分自身のためにも、そしてここ数ヵ月、私が大義のために頼んだ時にも」と話した。また、「ロシア連邦捜査委員会が事故の捜査に着手すると報告した」と付け加えた。

プーチン氏は、プリゴジン氏について「過去形」で語ったが、プリゴジン氏が死亡したことを公式に確認する発言はしなかった。ロシア国営タス通信は、同日の演説内容を報道し、ホームページに厳粛な表情のプーチン氏の写真を掲載した。2ヵ月前のプリゴジン氏の武装蜂起時には、怒った表情の写真が掲載されていた。

しかし、このような哀悼の雰囲気とは異なり、プーチン氏は前日、プリゴジン氏が乗った飛行機が墜落する頃、「クルスクの戦い」80年記念式の演説で「祖国に対する軍人の献身」を強調しながら、「口元に浮かぶ笑みをやっと抑えた」と、英紙フィナンシャル・タイムズは報じた。

米政府は今回の飛行機墜落事故の原因として機内爆発に焦点を当てているという。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、米情報機関の予備調査の結果、プリゴジン氏が飛行機内部の爆発によって暗殺された可能性があると伝えた。BBCは、「正確な爆発原因は不明だが、爆弾も一つの可能性だ」と匿名の米政府関係者を引用して報じた。

ただ、米国防省のパット・ライダー報道官は同日、「地対空ミサイルで撃墜された」という報道は「不正確だ」と述べた。専門家らは、飛行機が墜落直前に急激に垂直落下し、破片が半径2キロまで散らばっていることから、機器故障より爆発が有力だと判断していると、外信は伝えた。


趙은아 achim@donga.com