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イランがウラン濃縮ペースを減速、米との核交渉に青信号

イランがウラン濃縮ペースを減速、米との核交渉に青信号

Posted August. 14, 2023 08:20,   

Updated August. 14, 2023 08:20

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米国に収監者を引き渡す見返りに韓国に凍結されていた約70億ドル(約9兆3100億ウォン)の原油輸入販売代金をすべて返還されたイランが、濃縮ウランの蓄積のペースを大幅に減速させた。このため、バイデン米政権が推進するイラン核合意の修復の出発点になるとの期待が高まっている。来年の大統領選を控え、バイデン氏は外交成果が切実なため、近く両国の合意が再開される可能性が指摘されている。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは11日(現地時間)、情報筋を引用し、イランが濃縮ウランの蓄積のペースを大幅に減速させ、保有するウランの濃縮度も引き下げたと報じた。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官も同日、「イランの核緊張緩和措置を歓迎する」と話した。

イランは2015年に米英仏独露中の6ヵ国と締結した核合意を通じて、低濃縮(3.67%)ウラン202.8キログラムだけを保有することを決めた。トランプ前大統領が18年に合意を破棄すると、これに反発して核兵器に不可欠な高濃縮ウラン(60%以上)を作ることに力を入れてきた。今年5月現在、イランは114キログラムの高濃縮ウランを保有しているとされ、核爆弾2個を製造することができる。

ホワイトハウスは、自国民の解放を対価とした今回の交渉について、「韓国政府と事前に幅広く協力した」と明らかにした。ただし、凍結資金が食糧、医薬品、医療部品の購入などにのみ使用できるとし、核関連用途には使えないことを明らかにした。

イラン中央銀行のモハンマドレザー・ファルジーン総裁も12日、凍結資金が「欧米の非制裁品の購入に使われるだろう」と明らかにした。ただ、「凍結期間中、韓国ウォンの価値下落で元金が約10億ドル(約1兆3300億ウォン)減少した」とし、これをすべてユーロに換えたと明らかにした。


カイロ=キム・ギユン特派員 pep@donga.com