
抗日独立運動家の崔在亨(チェ・ジェヒョン)先生(1860~1920)と崔エレナ夫人の合葬式が14日、ソウル市銅雀区(トンジャクク)の国立ソウル顕忠院(ヒョンチュンウォン)で行われると、国家報勲部が1日、明らかにした。崔先生の遺骨はまだ見つかっていないため、殉国の場所と推定されるロシア・ウスリースクの土と夫人の遺骨が一緒に埋葬される。
先生の墓は、1970年にソウル顕忠院の愛国志士の墓域に造成されたが、2009年に偽の子孫によって違う遺体が埋葬されたことが確認され、現在は空き地になっている。しかし、先月17日から殉国先烈の位牌と配偶者の遺骨を合葬できるようにする国立墓地法改正案が施行された。これにより、70年余りキルギスの合同墓地に埋葬されていた夫人の遺骨と先生が殉国したと推定される場所の土を国内に持って来て、合葬できることになった。
報勲部は、崔在亨先生記念事業会とともにキルギスの現地で夫人の遺骨を収拾した後、7日に仁川(インチョン)国際空港に奉還する予定だ。また、先生の殉国場所と推定されるウスリースクの崔在亨記念館の裏の丘から採取した土は、11日に国内に持ち込まれる。12、13日にソウル顕忠院の顕忠館に国民追悼空間を設け、様々な追悼参拝プログラムを実施した後、14日に合葬式を行う計画だ。
崔先生は9歳の時、両親についてシベリア沿海州に移住した後、実業家として蓄えた富を祖国の独立と数十万人のシベリア移住同胞のために使った。国外抗日組織「同義会」を作って抗日義兵闘争を展開し、安重根(アン・ジュングン)義士の独立運動を支援した。また、大韓民国臨時政府の財務総長にも選出された。このように独立運動に取り組み、韓人社会に貢献した点が認められ、「シベリア同胞の大恩人」と崇拝された。
夫人は1897年に先生と結婚した後、8人の子を産み、先生の独立運動を支えた。安義士の殉国後は、残された家族の世話もしたという。先生の殉国後は生活が苦しく、1952年に死亡した後、キルギスのビシュケク合同墓地に埋葬された。
尹相虎 ysh1005@donga.com