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ハンファ「レッドバック」、豪州の装甲車事業の優先交渉対象に選定

ハンファ「レッドバック」、豪州の装甲車事業の優先交渉対象に選定

Posted July. 28, 2023 08:31,   

Updated July. 28, 2023 08:31

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ハンファエアロスペースの未来型軌道装甲車「レッドバック(Redback)」のオーストラリアへの輸出が有力視されている。オーストラリア政府の歩兵戦闘車両導入事業の優先交渉対象者にハンファエアロスペースが選定された。最終契約が締結されれば、ドイツや米国などグローバル先進企業を抑えて、韓国で初めて海外特定国を対象に企画された兵器が輸出される。

ハンファエアロスペースは27日、オーストラリア軍の近代化事業「LAND 400 Phase3」歩兵戦闘車両の最終候補2つのうち、レッドバックが優先交渉対象機種に選定されたと明らかにした。オーストラリアのABCニュースは同日、「ハンファがドイツのラインメタルを抑えて60億オーストラリアドル(約5兆2千億ウォン)の契約を獲得した」と報じた。

今回の事業は、オーストラリア軍が1960年代に導入した米国製M113装甲車を交代するためのもの。契約が締結されれば、オーストラリア軍は2027年下半期(7~12月)からレッドバック129台を順次配備する。今回の事業には、米航空宇宙・防衛大手ゼネラル・ダイナミクスの「Ajax」、英国のBAEシステムズの「CV90」、ドイツのラインメタル社の「リンクス」がレッドバックと競い、19年9月にレッドバックとリンクスの2機種が最終候補に上がった。

レッドバックは、ハンファエアロスペースが韓国の防衛産業企業として初めて輸出用に企画・開発した兵器システム。自走砲や装甲車など地上装備分野で蓄積した技術と経験をもとに開発された。国内軍の需要に合わせて開発した兵器を輸出するのとは異なり、最初から輸出を目標に作られた。

政府も今回の受注戦を積極的に支援した。防衛事業庁と陸軍は、「輸出用兵器システムの軍試験運用」の一環で昨年4、5月にレッドバックを試験運用し、△機動性、△運用の利便性、△戦術運用などの優秀性を対外的に立証した。国家安保室も大統領直属の「防衛産業輸出コントロールタワー」を設立し、輸出支援に乗り出した。

契約が最終的に成立すれば、レッドバックはオーストラリア・ヴィクトリア州ジーロングに建設中の工場H-ACEで生産される予定だ。H-ACEはハンファエアロスペースのオーストラリア型K9自走砲「ハンツマンAS9」と弾薬運搬車「AS10」を生産する工場で、2024年に完工予定だ。


郭道英 now@donga.com