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[独自]韓・ポーランド防衛産業協力の象徴「天武発射台」初出荷

[独自]韓・ポーランド防衛産業協力の象徴「天武発射台」初出荷

Posted July. 26, 2023 08:25,   

Updated July. 26, 2023 08:25

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20日、慶尚南道昌原市(キョンサンナムド・チャンウォンシ)のハンファエアロスペース生産工場。濃い緑色に塗られた長方形の箱型のミサイル発射台が姿を現した。この発射台は、ポーランドで組み立てられ、戦線に配備される。生産に参加した職員たちは、ポーランド型「天武(チョンム)発射台」の輸出を祝い、発射台の横に設けられたアクリルパネルに「天武1000台、行け」、「平和のための力」などの言葉を書いた。

多連装ロケット「天武」は、韓国とポーランドの防衛産業協力の代表的な象徴だ。駐韓ポーランド大使館の国防武官アレクサンダー・マルティシュニス大佐は、「天武はポーランド陸軍に能力を提供し、欧州の安全保障に非常に重要な役割を果たす」とし、「緊密な協力の証明であり、今後の協力に向けた始まりであり意志だ」と強調した。

ポーランド型天武は、昨年10月に基本契約を締結した後、9ヵ月足らずで生産された。契約から生産まで通常2、3年かかることを短期間で実現させたのだ。ハンファエアロスペース昌原2事業所のキム・ドンヒョン事業所長は、「ポーランドの要望に合わせて設計と開発、生産設備の改造などを迅速に進めた。生産速度とコスト削減の努力が成功の背景」とし、「ポーランドも韓国のエンジニアを連れて行きたいと言うほど満足している」と伝えた。

同日出荷された天武発射台は、ポーランド現地の国営防衛産業企業が生産した車両と合体する。その後、現地の射撃統制システムと組み合わせた後、戦線に配備される。ポーランド型天武には射程80キロの誘導弾と射程290キロの長距離誘導弾が搭載される。ポーランド東部戦線を担う陸軍機械化師団に配備される予定だ。

防衛産業界では、防衛産業の輸出が一過性に終わらないためには、△輸出金融支援限度額の引き上げ、△防衛産業人材需給の支援、△協力会社の成長に向けた予算支援などが必要だと指摘する。ハンファエアロスペースのソ・サンギ生産担当部長は、「ハンファのK9自走砲がポーランドの港に到着した時、現地で大統領が直接出迎えた。ポーランドの期待が大きい証拠だ」とし、「防衛産業の輸出は、政府の役割が非常に重要だ。輸出提案が来た時に柔軟に契約できる環境が整うことを望む」と話した。


昌原=ピョン・ジョングク記者 bjk@donga.com