Go to contents

英スナク首相、「軍が性的少数者を弾圧…おぞましい失敗」

英スナク首相、「軍が性的少数者を弾圧…おぞましい失敗」

Posted July. 21, 2023 08:21,   

Updated July. 21, 2023 08:21

한국어

スナク英首相が、過去の英国軍の性的少数者に対する弾圧行為を公式に謝罪した。英国は1967年に同性愛処罰法を廃止したが、軍隊では2000年まで同性愛を禁止し、電気ショック治療、脅迫、強制わいせつおよび除隊などの行為が続いた。これに関する報告書が先月公開された後、社会全般で最高権力者の謝罪を求める声が高まり、首相が直接謝罪することとなった。

BBCなどによると、スナク氏は19日、議会演説を通じて、「多くの人々が国家に勇敢に奉仕しながら、恐ろしい性的虐待や暴力、同性愛者への嫌悪的ないじめや嫌がらせに耐えてきた。英政府を代表して謝罪する」と述べた。これは法より数十年遅れている英国軍の「おぞましい失敗」だったと認めた。

ウォレス国防相も同日、声明を通じて、「軍が性的少数者である兵士に許しがたい傷を与えた。時計の針を戻すことはできないが、修正して措置を取ることはできる」と述べた。

スナク政権は1967~2000年まで軍隊に服務した兵士1145人の話をもとに、「英国軍の同性愛嫌悪に対する歴史調査報告書」を先月公開した。これによると、同性愛の兵士は治療を理由に強制的に脳に電気ショックを受けさせられた。彼らに対する集団嫌がらせやいじめ、強制わいせつ、脅迫なども頻発した。これにより、一部の兵士は大きな精神的ショックに苦しみ、自ら命を絶つこともあった。

強制除隊措置を受けた一部の兵士はアルコール依存症になったり、ホームレスに転落した。彼らの多くは、強制的に軍服を脱いだため、年金対象者からも除外された。

報告書は、被害者に最大5千万ポンド(約818億ウォン)を補償するよう勧告した。彼らの職位及び階級の回復、性的少数者退役軍人のための公共記念館の設立など49件の勧告を提案した。スナク政権はほとんどの勧告を履行する方針だ。

1990年代に海軍に勤務したが、女性同性愛者であることを理由に除隊を強いられたエマ・ライリーさんはBBCに、「軍と政府がついに性的少数者退役軍人を支援する責任を負うという知らせを聞いて安心した」と歓迎した。


ユン・ダビン記者 empty@donga.com