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カナダのクロフォード湖を「人新世」の基準地に

カナダのクロフォード湖を「人新世」の基準地に

Posted July. 13, 2023 08:30,   

Updated July. 13, 2023 08:30

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46億年の地球の歴史に、「人新世(Anthropocene epoch)」という新しい地質学的時代を追加し得るという主張が出た。地質学界は、人類の活動によって地球環境が大きく変わったという意味で、「人新世」を地質時代として正式に認定する問題について議論してきた。

11日(現地時間)、米紙ニューヨークタイムズなどによると、地質学者で構成された人新世ワーキンググループ(AWG)は、カナダ・オンタリオ州のクロフォード湖を、新しい地質時代「人新世」の始まりを示す地層「国際標準模式地」(GSSP)に選んだと発表した。GSSPがあってこそ、正式の地質時代として認められる。AWG所属の地質学者たちは、クロフォード湖の地層の核爆発によるプルトニウムと放射性炭素の急激な変化、化石燃料の燃焼による飛散材などを巡り、人類が地質に変化を与えた「最も明確で目立った変化だ」と明らかにした。

オンタリオ州ブロック大学で古生物を研究するフランシン・マッカーシー氏は、「地球システムが、以前の1万1700年間と異なる動きをみせ始めた転換点を確認した」と説明した。地球の現段階は、最後の氷河期が終わった1万1700年前に始まった完新世(Holocene)と定義されてきた。人新世が認められれば、完新世が終わって新しい時期が始まったことを知らせることになる。

ただ、公式認定までは手続きが残っている。AWGが人新世を公認する最終報告書を提出した後も、両委員会でそれぞれ60%以上の賛成を得てこそ、批准のための手続きを始めることができる。最終批准の可否は、来年8月に釜山(プサン)で開かれる世界地質科学総会(IGS)で決定される


キム・ボラ記者 purple@donga.com