ここに愉快な８人のお祖母ちゃんたちがいる。平均年齢が７５歳の彼女らは、江原道江陵市（カンウォンド・カンヌンシ）の旧都心・溟州洞（ミョンジュドン）に住むご近所同士だ。短くて３５年、長くて７０年間、溟州洞に住んでいる彼女たちは、町内での菜園作り授業をきっかけに団結した。一緒に学べることは何だろうかと彼女ら自身に問いかけた末、携帯電話で写真を撮る授業を設けた。最初は「気恥ずかしい」と言って花の写真だけをたくさん撮っていたおばあさんたちは、毎週宿題として自撮りをした。写真に自信がついたら、さらに映像撮影に挑戦した。愉快な溟州洞のおばあさんたちの日常と映画撮影の過程を記録したドキュメンタリー映画「小さな庭」が１２日に公開される。映画は５月、ソウル国際高齢者映画祭で上映され好評を博した。
ソウル広津区（クァンジング）のロッテシネマ建大（コンデ）入口店で４日開かれた記者懇談会で、演出を担当したイ・マリオ監督は、「作品を作りながら、私自身が２０、３０年後にどんな人生を送ることになるか自分自身に問いかけた。観客が映画を見ながら、それぞれが年を取ってからどんな人生を送りたいのか自身に問いかけてみれば良い」と話した。
イ監督と溟州洞のおばあさんたちは、写真撮影の授業で初めて知り合った。写真の展示会まで終えた後、新しいことをやってみようという話が持ち上がり、映画作業に挑戦した。直接撮った自撮り動画には、「おじいさんは、夕食ぐらいは直接作って食べてほしい」という可愛い不満の声と、「嫁に行かずに母と暮らせばよかった」という娘の愚痴など微笑ませるシーンが随所に盛り込まれている。
同日の試写会には、ムン・チュンヒ（７７）、キム・ヒジャ（７７）、キム・ヘスク（７８）、チェ・スンナム（７６）さんが出席した。ムンさんは、「映画も見なかった私たちが映画を撮るというのが楽しかった。いろんな思い出を作れたいい時間だった」と笑った。
崔智善 aurinko@donga.com
About Dong-A Ilbo