「世界の成人中17人に1人が薬物使用、10年で23%急増」国連報告書
Posted June. 27, 2023 08:22,
Updated June. 27, 2023 08:22
「世界の成人中17人に1人が薬物使用、10年で23%急増」国連報告書.
June. 27, 2023 08:22.
by キム・スヒョン記者 newsoo@donga.com.
全世界の薬物使用がこの10年間で23%急増したという国連報告書が公開された。国連薬物犯罪事務所(UNODC)が25日に発表した2023年版「世界薬物報告」によると、全世界の薬物使用者数は21年に2億9600万人にのぼり、11年(2億4千人)に比べて23.3%増加した。薬物による死亡者数は19年に50万人となり、09年の40万人台前半から約17.5%上昇した。同報告書は、最近1年以内に大麻を含む薬物使用経験がある人は15~64歳の人口17人に1人だと明らかにした。特に過去10年間、フェンタニル、メタンフェタミンなどの合成薬物が急増し、闇市場など違法な流通経路で急速に拡散しているとUNODCは指摘した。合成薬物は、アヘンやコカインのように特定の栽培地域や周期が決まっておらず、製造も容易で取引の追跡が難しい。報告書は、タリバンが支配するアフガニスタンで合成薬物製造を行い、供給量を増加させた可能性があるという。麻薬性・合成鎮痛剤オピオイドの一種であるフェンタニルは、北米地域の薬物中毒による死亡の主な原因だ。米国では21年にオピオイド中毒で少なくとも8万人が死亡し、このうち7万人がフェンタニルによるものと推定される。
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全世界の薬物使用がこの10年間で23%急増したという国連報告書が公開された。
国連薬物犯罪事務所(UNODC)が25日に発表した2023年版「世界薬物報告」によると、全世界の薬物使用者数は21年に2億9600万人にのぼり、11年(2億4千人)に比べて23.3%増加した。薬物による死亡者数は19年に50万人となり、09年の40万人台前半から約17.5%上昇した。同報告書は、最近1年以内に大麻を含む薬物使用経験がある人は15~64歳の人口17人に1人だと明らかにした。
特に過去10年間、フェンタニル、メタンフェタミンなどの合成薬物が急増し、闇市場など違法な流通経路で急速に拡散しているとUNODCは指摘した。合成薬物は、アヘンやコカインのように特定の栽培地域や周期が決まっておらず、製造も容易で取引の追跡が難しい。報告書は、タリバンが支配するアフガニスタンで合成薬物製造を行い、供給量を増加させた可能性があるという。
麻薬性・合成鎮痛剤オピオイドの一種であるフェンタニルは、北米地域の薬物中毒による死亡の主な原因だ。米国では21年にオピオイド中毒で少なくとも8万人が死亡し、このうち7万人がフェンタニルによるものと推定される。
キム・スヒョン記者 newsoo@donga.com
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