サウジは１０兆ウォン規模の「オイルマネー」で攻勢、イタリアは有名俳優動員 万博誘致合戦

２０３０年の国際博覧会（万博）の誘致をめぐって韓国と競っているサウジアラビアとイタリアは、それぞれの強みを生かした誘致戦略を展開している。サウジは「オイルマネー」を背景にマーケティング攻勢をかけている。イタリアは古代ローマの悠久の歴史と先端技術の共存を強調し、有名俳優のラッセル・クロウの応援メッセージまで添えた。

２１日（現地時間）、ロイター通信などによると、サウジのハリド・アルファリハ投資相は、「リヤド万博開催に７８億ドル（約１０兆ウォン）を投資する」と強調した。サウジに進出する外国企業に投資機会と様々な恩恵を与える考えも明らかにした。

サウジは１９日、フランス・パリのエッフェル塔近くの「グラン・パレ」で、万博開催地を選定する博覧会国際事務局（ＢＩＥ）加盟国代表団を招待するイベントも開催した。「グラン・パレ」は、高級ブランドのファッションショー、有名歌手の公演などが行われる場所。パリ市内を走るタクシーにリヤド万博の広告も掲示した。

イタリアは、尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が前面に出た韓国と同様、メローニ首相が直接誘致戦に乗り出した。メローニ氏は２０日、パリで開かれたＢＩＥ総会のプレゼンテーションで演説し、「伝統と革新を調和させる」と英語で話した。イタリアは古代ローマの剣闘士をテーマにした映画「グラディエーター」の主人公、ラッセル・クロウの応援メッセージ映像も公開した。彼はローマの名所「コロッセオ」を背景にしたこの映像で「ローマは世界の首都」と述べた。

ＡＰ通信は、韓国の釜山（プサン）万博誘致の努力について、「ＢＴＳ、ネットフリックスのメガヒット作『イカゲーム』、サムスンのスマートフォン、現代（ヒョンデ）自動車などを保有する文化・経済強国韓国が、（万博のような）国際イベントを通じて世界に認められることにも関心がある」と紹介した。


趙은아 achim@donga.com