
「日本のことわざに、3人集まれば文殊菩薩のような良い知恵が出てくるという言葉があるそうです。両国の協力がいつにも増して必要な時期です」(崔泰源(チェ・テウォン)大韓商工会議所会長)
「両国は、食べて着るものから半導体に至るまで、切れない緊密な関係にあります。交流拡大で、相互理解を深めることを切に願っています」(小林健・日本商工会議所会頭)
大韓商工会議所と日本商工会議所は9日会って経済協力策について模索し、国際博覧会(エキスポ)での相互協力を約束した。この日、両国商工会議所の会長団30人余りは、釜山(プサン)シグニエルホテルに集まり、「第12回韓日商工会議所会長団会議」を開催し、このような内容の共同声明を発表した。会長団会議は、韓日間の対立およびコロナ禍で2018年から中断され、6年ぶりに開催された。
会議開始に先立って、午前8時55分ごろ、崔会長が車椅子から降りた後、松葉杖をついて会場に入場する中、小林会長が心配する姿を見せながら安否を交わした。崔会長は最近、運動中にアキレス腱が破裂する怪我をした。
体の不自由な崔会長を見た小林会長は、「また会えて嬉しい」としながらも、「大丈夫か。体調はどうか」と尋ねた。これに対し崔会長が「靭帯が切れた」とし、「私たちのほうで、(小林)会長をよくお迎えしなければならないのに、会長がむしろ私の面倒を見てくれる」と照れくさがった。小林会長は崔会長の肩を包み、「大丈夫、大丈夫」と繰り返し述べた後、「私が後ろから車椅子を押してあげればよかったところだった」と話した。
両国の商工会議所が発表した共同声明には、「大韓商議は2025年の大阪-関西エキスポに積極的に参加し、日本商議は2030年の釜山エキスポ誘致の実現のために積極的に協力する」という内容が盛り込まれた。また、少子高齢化による人口減少に一緒に対応し、サプライチェーンの再構築や炭素中立、人工知能(AI)をめぐる協力を促進することにした。両国の往来が急速に回復する中、姉妹都市など地方レベルの交流も積極的に推進することにした。
崔会長は、「両国間の関係を強化し、経済協力を発展させるために民間部門でも積極的に動かなければならない時期だ」と強調した。釜山エキスポ誘致に関しては、「2025大阪-関西エキスポと一つのプラットフォームで繋げたいと思う」という構想も出した。小林会長は、「両国関係が改善の軌道に乗ることになり嬉しい」とし、「韓日企業が互いに知恵を分かち合い、未来指向的な経済協力を推進することは非常に重要なことだ」と話した。
同日の会議には、崔会長など地域商議の会長らと三星(サムスン)電子の朴承熙(パク・スンヒ)社長、SKコミュニケーション委員会の李亨熙(イ・ヒョンヒ)委員長、LGの河範宗(ハ・ボムジョン)社長などが参加した。
韓日商議の会長団会議は2001年に始まり、両国を行き来しながら開かれ、2018年から中断された。第13回は2024年に大阪で開催される予定だ。
パク・ヒョンイク記者 beepark@donga.com