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ウクライナ「ロシアの極超音速ミサイル、パトリオットで撃墜」

ウクライナ「ロシアの極超音速ミサイル、パトリオットで撃墜」

Posted May. 08, 2023 08:22,   

Updated May. 08, 2023 08:22

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ウクライナ軍が、4日に首都キーウ上空に飛んできたロシアの最新兵器である極超音速ミサイル「キンジャル」を撃墜したと、6日に明らかにした。ウクライナの「キンジャル撃墜」は昨年2月のロシアの侵攻後、初めて。一方、ロシア軍がウクライナのバフムートで、焼夷弾の一種で人体に致命的な白リン弾を使用したという疑惑が提起されるなど、双方が血戦を繰り広げている。白リン弾が投下されると、空が一面小さな爆弾の光に染まり、「地獄の炎」を連想させる。

AP通信などによると、ウクライナ空軍は6日、「パトリオットミサイルで4日、『キンジャル』を撃墜した」と明らかにした。ウクライナ軍は先月末、米国、ドイツ、オランダなどからパトリオットミサイルを受け、極超音速ミサイル迎撃体制を整えた。ロシアの短距離弾道ミサイル「イスカンダル」を改造したキンジャルの飛行速度は音速の10倍(マッハ10)に達する。このミサイルは防空レーダーを妨害するので迎撃が難しいが、今回撃墜に成功した。

ウクライナ国防省は6日、ロシア軍が不利な戦況を逆転させるため、バフムートで白リン弾を使用したと主張した。白リン弾は可燃性が非常に強い「白リン」破片を攻撃地点の周辺に広範囲に散布する化学兵器。破片が人体に触れると、水をかけても消えず、重度の火傷を負わせる。焼夷弾は民間人に対する使用が厳しく禁止されているが、白リン弾は明確な禁止規定がないため、ロシア軍が使用していると、ウクライナは主張してきた。

こうした中、ロシア軍で内紛が起こっている。英BBCなどによると、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者のエフゲニー・プリゴジン氏は5日、ロシアのショイグ国防相、ゲラシモフ総参謀長を批判し、ワグネルの傭兵が弾薬の供給を適切に受けられず、バフムートで死に追いやられていると主張した。そのうえで「この状態が続けば、10日以降、傭兵を撤退させる」とし、「撤退の決定は完全にロシア国防省の責任」と主張した。

ロシアは9日、昨年10月に一方的に併合したドネツク、ルハンスク、ヘルソン、ザポリージャのウクライナ南東部4つの地域で、第2次世界大戦の勝利を記念する戦勝記念日の行事を開催する計画だ。特にバフムートのあるドネツクでは、「不滅の連帯」行進を行う計画であり、戦争を終わらせる考えがないことを明らかにした。


洪禎秀 hong@donga.com