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米「パックウエスト」の株価が再び暴落、他の地元銀行にも拡大

米「パックウエスト」の株価が再び暴落、他の地元銀行にも拡大

Posted May. 06, 2023 08:36,   

Updated May. 06, 2023 08:36

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米国カリフォルニア州ロサンゼルスを基盤とする地元銀行「パックウェストバンコープ」の株価が4日(現地時間)、50%も暴落した。ファーストリパブリック銀行の閉鎖後、3日連続で急落したのだ。米最大手銀行のJPモルガンチェースが1日、ファーストリパブリックを買収したが、銀行リスクは沈静化するどころか、「次の打者」として取り上げられている地元銀行の株価が急落する様子だ。

4日、ニューヨーク証券市場で、最近市場が地元銀行の中で「弱い輪」として注目しているパックウエストの株価は、前日より50.42%下落した1株=3.17ドルで取引を終えた。アリゾナ州フェニックスを基盤とするウェストアライアンスバンコープ(マイナス38.45%)をはじめ、シオンスバンコープ(マイナス12.05%)、コメリカ銀行(マイナス12.28%)など他の地元銀行の株価も大幅に下落した。米地元銀行の株価指数である「KBW地元銀行指数」も、前日比3.51%下落し、3日連続で下落傾向を示した。

特にパックウエストやウェストアライアンスは、今年3月に経営破たんしたシリコンバレー銀行(SVB)、シグネチャー銀行とは異なり、預金が安定的で保有債権の損失が少なく資本が十分な状態だ。それでも株価が急落し、銀行危機が新しい局面に入ったのではないかという分析も出ている。

米規制当局は、地元銀行の株価暴落事態の背後に、空売り勢力の「市場操作」がある可能性を念頭に置いて調査に着手したと、ロイター通信が同日報じた。米金融分析会社オルテックスによると、同日一日だけで、地元銀行の株価下落に賭けた空売り投資家らは3億7890万ドル(約5077億ウォン)の利益を上げた。

ホワイトハウスのジャンピエール報道官は同日、「政府は状況を綿密に注視しており、証券取引委員会(SEC)で可能なすべての措置を取る」と明らかにした。


キム・ヒョン記者 newsoo@donga.com