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ロシア外務省「韓米核合意、軍拡競争を誘発する恐れ」

ロシア外務省「韓米核合意、軍拡競争を誘発する恐れ」

Posted May. 01, 2023 08:58,   

Updated May. 01, 2023 08:58

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ロシアが韓国に対する米国の拡大抑止(核の傘)強化措置を盛り込んだ「ワシントン宣言」に対して、「軍拡競争を誘発する恐れがある」と警告した。

ロシア外務省は先月28日(現地時間)、声明で、「米国と韓国の核合意は域内および国際秩序をより不安定にする」とし、「このような合意は軍拡競争を誘発する恐れがある」と指摘した。米国がバランスを崩せば、ロシアも同盟国を結集して軍備拡大に乗り出す可能性があるということだ。そのうえで、「軍事的優位性を確保するために世界の戦略的バランスを妨害する多数の軍事プログラムを推進している米国と同盟国に、緊張を高める行為を中止し、世界の安全保障を阻害する措置を放棄するよう求める」と述べた。

韓米の「核合意」は、先月26日の韓米首脳会談で採択されたワシントン宣言を意味する。北朝鮮の核脅威など有事の際、米国の核の傘を提供する過程で韓国の参加拡大を保証する核協議グループ(Nuclear Consultative Group=NCG)の創設などを主な内容とする。

ロシアは、今回の韓米首脳会談前から尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領のウクライナへの武器支援示唆発言をめぐり、「武器供給は戦争介入」と反発してきた。韓米首脳は会談直後、武器支援について具体的に言及しなかったが、まだ続いている問題だという見方が多い。

これに関連し、駐韓ウクライナ大使は29日、ツイッターにロシアのミサイルで攻撃された自国のアパートの写真を投稿し、「これが今夜のウクライナだ」とし、「韓国の指導者が言及した『民間人に対する大規模攻撃』の明らかな例ではないか」と書いた。尹大統領がロイター通信のインタビューで、民間人大量虐殺などを前提とした「条件付き」武器支援の可能性を示唆したことを指摘したのだ。


イ・チェワン記者 chaewani@donga.com