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中国の病院で火災、29人死亡

Posted April. 20, 2023 08:21,   

Updated April. 20, 2023 08:21

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中国の首都北京の病院で火災が発生し、入院患者や看護師ら29人(19日午後3時現在)が死亡する惨事が発生した。病院は事故の約1ヵ月前に大規模な火災避難訓練をしていたにもかかわらず火災を防ぐことができず、対応も遅れ、被害を拡大したことが明らかになった。

19日、中国官営新華社通信などによると、18日午後12時57分ごろ、北京市豊台区の長峰病院の入院棟の建物で火災が発生した。火は消防隊によって36分後の午後1時33分頃に消火された。しかし、入院患者26人、看護師1人、看護助手1人、患者の家族1人の計29人が死亡し、大きな被害が出た。

北京消防当局は、「火災発生当時、入院棟で建物の改造工事が行われていた。火花が可燃性塗料などに燃え移り、火が急速に広がった」と明らかにした。火災が発生した入院棟に重症患者が多かったことも死亡者が多く発生した原因とされた。

病院の火災対処システムもお粗末だったという。火災警報も機能せず、当時病院内にいた一部の患者家族はニュースで火災の事実を知ったという。病院側は先月初めに火災避難訓練を行い、これをホームページに掲載していた。このため、「見せかけの行政ではないか」という批判が高まっている。中国公安当局は19日、病院長や副院長など12人を緊急逮捕した。

このような中、中国のインターネットやソーシャルメディアなどに掲載された火災当時の映像や写真が大量に削除され、検閲論議も起こっている。これらの写真には、患者や家族が炎を避けて建物の壁に取り付けられた空調の室外機の上で救助を待つ姿が写っている。中国官営メディアは、このような写真ではなく、消火後に黒く焼けた病院の外壁の写真を報じた。


金祺容 kky@donga.com