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最高裁、「モバイル通信特許パワハラ」のクアルコムへの1兆ウォン台の課徴金確定

最高裁、「モバイル通信特許パワハラ」のクアルコムへの1兆ウォン台の課徴金確定

Posted April. 14, 2023 08:25,   

Updated April. 14, 2023 08:25

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公正取引委員会が、携帯電話用半導体を製造するグローバル企業クアルコムに課した1兆ウォン台の課徴金が、最高裁で最終確定した。これは、公取委がこれまで課した課徴金の中で最大額となる。

13日、最高裁判所3部(主審=盧貞姫最高裁判事)は、クアルコム・インコーポレイテッドとクアルコム・テクノロジー・インコーポレイテッド、クアルコムCDMAテクノロジー・アジアパシフィックが公取委を相手取って起こした是正命令などの取消請求訴訟で上告を棄却し、公取委の処分が正当だという判決を確定した。

公取委は、2016年12月、クアルコムが「特許パワハラ」をしたと見て、是正命令と共に課徴金1兆311億ウォンを課した。公取委は、モデムチップセット(携帯電話のグラフィックカードなどを制御する装置)のオリジナル技術を保有しているクアルコムが、該当技術を必要とするチップセットメーカーに対し特許提供を断ったり制限したりして、市場支配的地位を乱用したと判断した。また、チップセットを買おうとする携帯電話メーカーに対し、不要な特許使用権を載せて販売し、損害を与えたと判断した。

公取委の処分に反発したクアルコムは、2017年に取り消し訴訟を提起した。しかし、2019年に原審を引き受けたソウル高裁は、公取委の是正命令10件のうち8件は適法で課徴金も正当だという判断を出した。クアルコムは判決に不服して上告したが、最高裁も原審の判断に誤りがないと見た。公取委は、同日の判決に対して、「市場支配的事業者が、独占的地位を維持、拡張するために反競争的事業構造を構築し、競争を制限するのは違法だという点を明確にしたという点で重要な意味がある」という立場を明らかにした。


キム・ジャヒョン記者 世宗市=チェ・ヘリョン記者 zion37@donga.com · herstory@donga.com