ＣＳ投資家たちが最後の株主総会で激怒、「バンスターたちを刑務所に送るべき」

「バンスターたちは、（自分の）資産を売れ！」

スイス大手の銀行ＵＢＳに買収され、１６７年の歴史を閉じたクレディ・スイス（ＣＳ）銀行の４日の最後の株主総会で、怒った投資家たちがこのような非難を浴びせたと、米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。バンスターは、銀行家（bankers）とギャング（gangsters）の合成語で、「守銭奴」銀行家を意味する。高い年俸をもらいながら、放漫経営で銀行を救えず、投資家に莫大な損害を与えたＣＳの経営陣を指した言葉とみられる。

同日、スイス・チューリッヒのアイスホッケー場で約５時間にわたって行われた株主総会で、１７５０人余りの株主は、「詐欺にあった」「役員は刑務所に行け」と怒りを爆発させた。株主らは、ＣＳ株２２.４８株に対してＵＢＳ株１株が割り当てられ、株価が大幅に下落したことに激怒した。ＣＳ株は、今年２月中旬の１株２.７８スイスフラン（約２９００ウォン）から先月１９日の買収発表時、約７６スイスセント（約１１００ウォン）に急落した。

株主らは、近年、様々な投資失敗やスキャンダルを起こしたＣＳ経営陣の放漫な経営と文化を失敗の主因に挙げた。ＣＳの大株主であるエトス財団のヴァンサン・コフマン・ディレクターは、「ＣＳはこの数年間、多くのスキャンダルを起こし、評判を完全に失墜させた」と述べた。

一定の収入がなく年金暮らしをしている株主の悲話もある。ある株主は、英紙ガーディアンに、「（ＣＳ株に老後を委託してきた）年金受給者の暮らしが煙のように消えてしまった」とし、「もう残された金はなく、極端な選択まで考えるかもしれない」と憂えた。

同紙によると、株主らは同日、経営陣の賃金を一括して最大３４百万スイスフラン（約４９２億ウォン）支給する案件に４８.２％だけが賛成し、否決した。ＣＳのアクセル・レーマン会長は株主総会で、「選択肢は買収合併か破産かの２つしかなかったが、破産していたら、株主は文字通りすべてを失い、顧客は予測できないリスクを負うことになる。グローバル金融市場には深刻な結果をもたらす最悪のシナリオになっただろう」と説明し、「信頼を裏切り、失望させて申し訳ない」と謝罪した。


趙은아 achim@donga.com