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[独自]尹大統領、国家安保室長の交代を検討

[独自]尹大統領、国家安保室長の交代を検討

Posted March. 29, 2023 08:35,   

Updated March. 29, 2023 08:35

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府の外交・安全保障政策を総括してきた金聖翰(キム・ソンハン)国家安保室長の交代が大統領室内で検討されていることが分かった。韓米首脳会談のわずか1ヵ月前であり、その背景に関心が集まっている。金一範(キム・イルボム)儀典秘書官の交代に続き、外交安保実務を総括する李文熙(イ・ムンヒ)外交秘書官まで27日に交代させた尹氏は、来月の訪米を前後して外交・安保・防衛ラインを再編することも検討しているという。

大統領室関係者は同日、「尹大統領が訪米日程の調整過程などを含め、外交安保ラインに対する刷新の必要性を感じてきた」とし、「金室長に対する交代が重点的に検討されているのもこのような脈絡だと理解している」と伝えた。最近の尹氏の訪日など一連の外交・安保政策の調整過程での問題点に対する更迭の面があるということだ。与党関係者も、「尹大統領が安保室長の交代をめぐって悩んでいるようだ」とし、「事実上、更迭の性格もあると理解している」と伝えた。ただ、大統領室関係者は、「様々な可能性が開かれている」と話した。大統領室と与党の内外では、尹氏の訪米日程の調整過程で発生した問題が影響を及ぼしたという見方もある。

金室長は同日、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「辞意の表明は事実ではない」とし、「政務職公務員として常に覚悟していることだが、なぜそのような話が出るのか分からない」と述べた。

与党「韓米首脳会談の調整過程に問題発生」

「金安保室長、事実上の更迭」

外交安保ラインの追加人事刷新を検討

「韓米首脳会談の日程と関連して、米国が韓国を配慮して特別な日程を提案してきたが、これを調整する過程で問題が発生したようだ」

与党関係者は、尹政府の外交・安保政策を総括してきた金聖翰国家安保室長の交代が検討されていることについて、「尹大統領が外交・安保ライン全般に対する改編の必要性を感じたかもしれない」と述べた。大統領室内部では、外交・安保ラインに対する追加の人事刷新も検討されているという。改編が国防分野をはじめ大統領室全般に拡大される可能性も指摘されている。これにより、来月末の尹氏の訪米を前後して第1期大統領室の外交・安保ラインの刷新作業が差し迫っているのではないかという観測が流れている。

16日の日韓首脳会談直前に金一範儀典秘書官が辞任し、李文熙外交秘書官が交代したのに続き、尹氏の首脳外交を総括してきた金室長の交代が取り沙汰されたのは、首脳外交に支障を来たす大きな問題が発生したことと無関係ではないということだ。

与党関係者は、「金秘書官の交代当時、すでに一人の問題とは考えにくい面があった」とし、「問題視すれば、外交部と国家安保室の核心ラインのほとんどが問題になる可能性があった」と伝えた。そして、「重要な日程を調整する際に責任者ラインで何度も見逃したことがあったようだ」とし、「この事実を後で大統領が知って非常に失望したようだ」と伝えた。ただし、大統領室関係者は、金室長の交代論について、「最終的にどのような結論が出るかはまだ話せない」と発言を控えた。一部では、尹氏の訪米日程の問題だけでなく、北朝鮮の無人機対応など主要外交安保懸案に対する問題が蓄積された結果という観測も流れている。

金室長は、大統領選挙の時、尹氏の外交・安保分野の「家庭教師」と呼ばれた。尹氏の大匡(テグァン)小学校の同窓生で50年来の友人でもある。李明博(イ・ミョンバク)政府で多国間外交を総括する外交通商部第2次官を務めた。