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バイデン大統領、世界銀行総裁にインド系のバンガ氏を指名

バイデン大統領、世界銀行総裁にインド系のバンガ氏を指名

Posted February. 25, 2023 09:01,   

Updated February. 25, 2023 09:01

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バイデン米大統領が23日(現地時間)、世界銀行総裁候補に米クレジットカード大手のマスターカード元最高経営責任者(CEO)のアジャイ・バンガ氏(63・写真)を指名した。世銀総裁は最大株主である米政権が指名した人物が務めており、バンガ氏が次期総裁に有力視されている。

バイデン氏は声明を通じて、「彼は人とシステムを管理し、世界各国のグローバルリーダーのパートナーとなって結果を生み出す能力を証明した」とし、「気候変動をはじめ、この時代の最も差し迫った課題に対応するために、公共および民間の資源を動員する能力も備えている」と評価した。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、インド系米国人のバンガ氏は、米国で最も有名なインド系要人の一人。ネスレ、ペプシコーラのメーカーであるペプシコグループなどでマーケティング業務を行った。1996年にシティグループに移り、アジア太平洋総括に就任した。2010年から21年まで10年以上にわたってマスターカードを率いて営業利益を3倍以上に伸ばした。現在はプライベート・エクイティ・ファンド運営会社であるジェネラル・アトランティックの副会長を務めている。

世銀は、第二次世界大戦後、各国の復興資金支援のために設立された。次期世銀総裁は、1ヵ月間の候補者検証を経て今年5月に決定される予定だ。任期は5年で続投も可能だ。任期が1年ほど残っているマルパス現世銀総裁は、6月末に早期辞任する意向を今月15日に明らかにした。トランプ政権時代の19年に任命されたマルパス氏は、化石燃料の気候変動の影響を事実上否定し、バイデン政権から辞任圧力を受けてきた。 

世銀78年の歴史の中で一度も女性総裁が出ていないため、バイデン氏が再び男性候補を指名したことに対して批判も出ている。世銀理事会は同日、「女性候補者の推薦を強く求める」としたが、バイデン氏はその数時間後に男性候補を指名した。


ユン・ダビン記者 empty@donga.com