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外国語教室やジムなど自己啓発市場、物価高で「新年特需」消滅

外国語教室やジムなど自己啓発市場、物価高で「新年特需」消滅

Posted February. 02, 2023 07:41,   

Updated February. 02, 2023 07:41

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1日午後、ソウル鍾路区(チョンロク)の語学院通りにあるA語学院のカフェには客が一人もいなかった。以前は授業の前後に英単語を覚えたり、ネイティブの講師と交流したりする受講生たちで賑わっていた。約80人規模の自習室には3人しかいなかった。語学院関係者は、「1~2月は自己啓発の需要が増えるうえ、冬休みで受講生が多いが、今年は人足が途絶えた」とし、「学生がおらず、カフェの閉店時間も午後10時から午後4時に早まった」と話した。

物価高の影響で、自己啓発分野の「新年特需」が消えつつある。年初は自己啓発に投資する人が多く、語学院やフィットネスジムなどが人気だが、消費が冷え込み、財布のひもを締める消費者が自己啓発費から削減しているためだ。

フィットネスジムは、通常1、2月に新規入会の問い合わせが一番多いのだが、今年の登録率は例年の半分にも及ばない。ソウル龍山区(ヨンサンク)のBフィットネスジムの社長は、「景気の低迷で、しなくても支障のないことから減らされている」とし、「金利引き上げのために無利息期間が短縮されたことも影響を及ぼしている」と話した。最近、経営難でシャワー室なしでオープンするフィットネスジムも生まれた。洗濯費が月100万~300万ウォンもかかるためだ。他のフィットネスジム関係者は、「会員は減ったが、電気料、水道料金、ガス料金、アルバイトの人件費、建物賃借料など固定費は前年比10%上がるとみられ心配だ」と話した。

昨年、若者の間でブームだったゴルフの人気も落ちた。昨年ゴルフを学び始めたキムさん(33)は、今年は再登録するかどうか悩んでいる。3ヵ月で約80万ウォンかかるゴルフのレッスンが負担だからだ。キムさんは、「今月からは月10万ウォンのフィットネスジムだけを利用しようと思う」と話した。

年初に活気があった語学院のムードも例年とは異なる。会社員のチョンさん(30)は、英会話学院を探したが、週1回で月24万ウォンの授業料が負担であきらめた。4回で30万ウォンのギターの個人レッスンを受けてきたキムさん(35)は、「今年ガスの料金が20%上がった。毎月30万ウォンを趣味に支出するのは負担なので、レッスンを2週間に1回に変えた」と話した。

投資が必要な自己啓発分野の支出を先に削減する人々が増え、自営業者・小規模事業者に影響が出ている。今年2月の小規模事業者の展望景気指数も72.5で、前月比5.3ポイント下がり、2ヵ月連続で下落傾向だ。この指数が100を下回るほど景気悪化を見込む小規模事業者が多いことを意味する。


キム・ソミン記者 somin@donga.com