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「北朝鮮、李容浩元外相を処刑か」 日本紙報道

「北朝鮮、李容浩元外相を処刑か」 日本紙報道

Posted January. 05, 2023 08:59,   

Updated January. 05, 2023 08:59

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2018、19年の2度の米朝首脳会談に随行した北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)元外相(写真)が昨年処刑された模様だと、読売新聞が4日、北朝鮮の内情に詳しい関係筋を引用して報じた。粛清の時期は昨年夏から秋頃だという。

同紙によると、李氏の処刑と前後して、北朝鮮の外務省関係者4~5人が相次ぎ処刑されたとの情報もある。粛清理由は明らかでない。ただし、李氏を含む処刑された複数が在英国の北朝鮮大使館の勤務経験者だという。このため、処刑の背景に同大使館が関係した何らかの問題があると推測されている。16年に同大使館の太永浩(テ・ヨンホ)公使(現「国民の力」議員)が韓国に亡命している。

処刑された外務省関係者に近い外交官の一部では、自身も粛清されることへの恐れを周辺に漏らすなど、動揺が広がっているという。北朝鮮当局は、国外勤務の外交官らが動揺して亡命しないよう監視を強めているという。

李氏は「米国通」で、北朝鮮の核問題をめぐる6者協議の北朝鮮側首席代表を務めた。19年2月、ベトナム・ハノイでの2回目の米朝首脳会談で、金正恩(キム・ジョンウン)総書記を補佐した。正恩氏とトランプ米大統領の「ハノイ会談」が決裂すると、現地で記者会見を開き、北朝鮮側の立場を明らかにした。

李氏は19年末、朝鮮労働党中央委員会全員会議で更迭され、翌年4月に開かれた最高人民会議第14期第3回会議で国務委員からも罷免された。その後、北朝鮮メディアは、李氏の名前を取り上げなかった。統一部当局者は、「20年4月以降、北朝鮮メディアで報道されていないことは事実だが、処刑されたかどうかについては確認されていない」と明らかにした。


東京=イ・サンフン特派員 シン・ナリ記者 sanghun@donga.com · journari@donga.com