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電気料金10倍高騰のフランス、パン屋「バゲット作れない」

電気料金10倍高騰のフランス、パン屋「バゲット作れない」

Posted January. 05, 2023 08:59,   

Updated January. 05, 2023 08:59

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電気料金が高騰すると、フランスでは「1ユーロ(約1350ウォン)の国民パン」バゲットまで生産減少の危機に直面した。「1ヵ月の電気料金が10倍以上に高騰した」と言われるほど生産コストの負担が大きくなり、パン屋が「もうバゲットは作れない」と悲鳴を上げている。

3日、AFP通信によると、フランスの一部のパン屋は電気料金が高すぎてオーブンを使うことができないとし、生産停止を警告した。製パン業界は、この1年半の間、バター、小麦粉、砂糖の価格高騰で経営難を来していたところに、電気料金の高騰で光熱費が上昇した。フランス東部の小さな町ブルガルトロフでパン屋を経営するジュリアン・ベルナール・レニャーさんはAFP通信に、「電気代のために店を閉めることになるとは想像もしなかった。昨年9月に契約書を新たに書いたが、コストが3.5倍増加した」と話した。月の電気料金が約400ユーロから1500ユーロに高騰したという。レニャーさんは、「毎日閉店に追い込まれる店が出ている。一部は電気料金が10~12倍上昇した」と付け加えた。

庶民の主食であるバゲットの供給が減少し、全国の3万5千ヵ店のパン屋が経営難に直面すると、マクロン政府は同日、資金繰りに困難を来している製パン会社に税金の納付を猶予する措置を取ると明らかにした。ルメール財務相は、「最近、バゲットの職人によるノウハウと文化がユネスコ無形文化遺産に登録された。製パン業界を支援しないわけにはいかない」と話した。


趙은아 achim@donga.com