Go to contents

「犬猿の中」サウジとイランが外相会談、関係回復に始動

「犬猿の中」サウジとイランが外相会談、関係回復に始動

Posted December. 23, 2022 08:47,   

Updated December. 23, 2022 08:47

한국어

中東の代表的な宿敵で、2016年に外交関係を断絶した「スンニ派の盟主」サウジアラビアと「シーア派の盲州」イランが関係回復に向けて対話に乗り出した。

イランのアブドラヒアン外相は21日(現地時間)、ツイッターで、ヨルダンで20日にサウジのファイサル外相と会談したことを明らかにした。特に、アブドラヒアン氏はアラビア語で、「関係回復に向けた対話の努力を続けなければならないということで、ファイサル外相と意見が一致した」と書いた。イランが使うペルシャ語ではなく、サウジが使うアラビア語で協力を強調したのだ。関係回復に向けたイランの意志がうかがえる。

ファイサル氏は、「サウジは中東の安定に向けてイランと肯定的な関係を結ぶ準備ができている」と述べた。

両外相の会談は、20日にヨルダンで開かれた「中東国家指導者会議」で実現した。イラク、トルコ、エジプト、クウェート、バーレーン、オマーン、フランス、欧州連合(EU)の首脳や外相が参加する会議で、今年2回目を迎えた。

宗派や言語が異なるサウジとイランは、中東の覇権をめぐって対立してきた。特に、2016年にサウジがイランの強い反対にもかかわらず、自国内のシーア派の有力聖職者を処刑したことで、断交に至った。両国は、シリア、イエメンの内戦などでも敵対する勢力をそれぞれが支援し、一種の代理戦争を行った。

サウジとイランは昨年、外交関係の回復に向けて4度の会談を行ったが、成果を上げることはできなかった。最近、イランは「ヒジャブ不審死」が触発した自国内の抗議デモをサウジが背後で支援していると主張している。このような状況で行われた今回の外相会談が、長年の対立を解決する契機になるか関心が集まっている。


姜聲煇 yolo@donga.com