
世界3大の仮想通貨交換業者に挙げられたが、破産を申請したFTX創業者のサム・バンクマン・フリード容疑者(写真)が12日、カリブ海の島国バハマで逮捕された。米国ニューヨーク州南部地区の連邦地検が彼を起訴したことを受けてバハマ当局が動いたのだ。
バハマ当局は同日、「米国からバンクマン・フリード氏を犯罪容疑で起訴したとの通知を受けて、彼を逮捕した。米国が近く犯罪人引渡しを要求する可能性が高い」と明らかにした。「ウォール街の死神」と呼ばれるほど金融犯罪を厳しく捜査してきたニューヨーク州南部地区の連邦地検はツイッターに「私たちの非公開の起訴状によりバハマ当局がバンクマン・フリード容疑者を逮捕した。起訴内容は13日午前に公開する予定だ」と明らかにした。
バンクマン・フリード容疑者の逮捕は先月11日、FTXが米裁判所に破産保護申請をしてから1ヵ月ぶりのこと。10月だけでも企業価値が320億ドル(約42兆ウォン)に達したFTXを率いた創業者のバンクマン・フリード容疑者は収監者の身分になった。
バンクマン・フリード容疑者は当初、13日の米議会聴聞会にオンラインで出席する予定だった。同日の突然の逮捕で聴聞会の日程は調整が避けられなくなった。CNBCは「詐欺と有罪と確定すれば終身刑を言い渡される可能性がある」と報じた。2008年に詐欺行為が摘発された「ポンジ詐欺師」バーニー・マドフ氏は150年の懲役刑を言い渡された。
バンクマン・フリード容疑者はFTXに預けられた顧客の資金を関係会社の投資会社アラメダ・リサーチへの投資金として使うなど、顧客資金を流用した疑いが持たれている。上位債権者50人に31億ドル(約4兆ウォン)の借金も負っている。FTXの新しい最高経営責任者(CEO)である構造調整専門家のジョン・レイ氏は議会聴聞会を控えて提出した書面答弁で「顧客資金がアラメダ・リサーチの資産と絡み合って使われた」としてバンクマン・フリード容疑者に対する疑惑が事実であると確認した。
金玹秀 kimhs@donga.com