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美しさ、二人で楽しめば喜びも二倍

Posted December. 03, 2022 08:54,   

Updated December. 03, 2022 08:54

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喜びは分かち合えば倍になるという言葉は、美術品のコレクションにも適用されるだろうか。約20年間、企業と個人のコレクションのためのアドバイザーとして働いてきた著者は、大勢のコレクターの中でも夫婦コレクターが目立ったという。一つのチームを組んで活動する夫婦コレクターの場合、作品を選ぶ時、2人の人生と哲学が溶け込んでいるため、芸術が持つ美しさ以上の余韻を持つことが多いためだというのが著者の説明だ。本では11組の夫婦コレクターを紹介し、多様な収集の喜びについて伝える。

興味深いのは、これらの夫婦は皆ものすごい富豪ではないという点だ。初事例として掲載されたヴォーゲルコレクションが代表的だ。ハーバート・ヴォーゲルとドロシー・ヴォーゲルは、普通の郵便配達人と図書館の司書だった。美術を独学したハーバートは、ドロシーと関心事を共有した。夫婦は結婚してから2ヵ月後に初めて作品を購入し始め、50年間で4782点を集めた。

どうやって可能だったのだろうか。当時、ハーバートの年俸は年間2万5000ドル(約3000万ウォン)だった。彼らは若い作家の作品、あるいは割合低価格のドローイングに集中した。ただ、作家の作業室を訪問して作業背景について十分な対話を楽しんだため、有名作家たちが名を馳せる前から交流することができた。

重要な原則もあった。これは、ヴォーゲルコレクションの特別さを生み出した。「地下鉄やタクシーで運搬できる大きさであること」「マンションに設置が可能な作品であること」等、彼らが守ってきた原則は平凡だが、ヴォーゲル夫婦ならではの色を帯びたコレクションに生まれ変わらせた。これらのコレクションは現在、米ワシントン国立美術館のナショナルギャラリーと米国内の50州の美術館に寄贈されている。

自然の中に、彫刻公園を建てた夫婦もいる。米ニューヨークの「バックホーン彫刻公園」に、大型彫刻およびインスタレーション作品70点余りを置いたジョエル・マリンとシェリー・マリンがその主人公だ。彼らは、「基準なしに、直観に頼ってコレクションをする」と言うが、舞踊を勉強しながら線の美しさに集中したシェリーのおかげで、マリンコレクションは彫刻の割合が大きい方だ。夫婦の哲学やコレクションを始めた動機は、未来のコレクターに有用な情報になると同時に、幸せを分かち合うことができる「人生のパートナー」の重要性を悟らせてくれる。


キム・テオン記者 beborn@donga.com