「ソウルが標的」と恫喝し、国内対立を煽る北朝鮮の虚しい扇動
Posted November. 25, 2022 08:36,
Updated November. 25, 2022 08:36
「ソウルが標的」と恫喝し、国内対立を煽る北朝鮮の虚しい扇動.
November. 25, 2022 08:36.
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北朝鮮は24日、金正恩(キム・ジョンウン)総書記の妹の金与正(キム・ヨジョン)氏の名義の談話で、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府を「大ばか」と言って嘲笑し、「国民たちが(尹錫悦)政権をなぜそのまま見ているだけなのかわからない」と述べた。また、「文在寅(ムン・ジェイン)(前大統領)が(政権に)座っている時は、少なくともソウルが我々の標的ではなかった」とした。前・現政権を分け、新政権のソウルを攻撃の標的にしていると警告したのだ。与正氏の談話は、今年4月、「ソウルの主要標的」を壊滅させるとした北朝鮮軍関係者の談話に続き、北朝鮮の実質ナンバー2が直接ソウルを標的に取り上げた露骨な警告だ。28年前にすでに「ソウル火の海」云々していた北朝鮮だが、最近の戦術核運用部隊の前方配置に続き、束草(ソクチョ)の沖まで弾道ミサイルを発射する行動から、その脅威の現実味は当時とは比べられない。さらに談話は、韓国国民に向けて「なぜ見ているのか」と反政府闘争を煽った。政権の退陣を叫ぶ韓国内の一部勢力の主張に同調し、現政権を揺さぶろうとする常套的な宣伝扇動だ。韓国国内の対立助長を越えた分裂扇動に北朝鮮の実質ナンバー2まで乗り出した格好だ。口にすることもはばかれる与正氏の暴言は、事新しいことではない。与正氏は8月にも尹大統領に対して、「人間自体が嫌だ」とし、「大胆な構想」については「犬が吠える」と非難した。このような低級な表現は、北朝鮮がそれだけ焦っている証でもある。北朝鮮は、7回目の核実験をはじめ追加挑発に乗り出す口実を、韓米日の対北朝鮮制裁と圧迫強化に見出そうとするだろう。しかし、その大義名分づくりのために韓国政府に責任を転嫁し、国内対立を扇動しても、韓国国民が動揺すると考えたのなら大きな誤算だ。低質談話そのものが北朝鮮自らの表現通り「疎ましい醜態」にすぎない。北朝鮮は、浅はかな術数と低劣な妄言攻勢こそ天に唾する愚かなことであることを自覚しなければならない。
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北朝鮮は24日、金正恩(キム・ジョンウン)総書記の妹の金与正(キム・ヨジョン)氏の名義の談話で、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府を「大ばか」と言って嘲笑し、「国民たちが(尹錫悦)政権をなぜそのまま見ているだけなのかわからない」と述べた。また、「文在寅(ムン・ジェイン)(前大統領)が(政権に)座っている時は、少なくともソウルが我々の標的ではなかった」とした。前・現政権を分け、新政権のソウルを攻撃の標的にしていると警告したのだ。
与正氏の談話は、今年4月、「ソウルの主要標的」を壊滅させるとした北朝鮮軍関係者の談話に続き、北朝鮮の実質ナンバー2が直接ソウルを標的に取り上げた露骨な警告だ。28年前にすでに「ソウル火の海」云々していた北朝鮮だが、最近の戦術核運用部隊の前方配置に続き、束草(ソクチョ)の沖まで弾道ミサイルを発射する行動から、その脅威の現実味は当時とは比べられない。
さらに談話は、韓国国民に向けて「なぜ見ているのか」と反政府闘争を煽った。政権の退陣を叫ぶ韓国内の一部勢力の主張に同調し、現政権を揺さぶろうとする常套的な宣伝扇動だ。韓国国内の対立助長を越えた分裂扇動に北朝鮮の実質ナンバー2まで乗り出した格好だ。口にすることもはばかれる与正氏の暴言は、事新しいことではない。与正氏は8月にも尹大統領に対して、「人間自体が嫌だ」とし、「大胆な構想」については「犬が吠える」と非難した。このような低級な表現は、北朝鮮がそれだけ焦っている証でもある。
北朝鮮は、7回目の核実験をはじめ追加挑発に乗り出す口実を、韓米日の対北朝鮮制裁と圧迫強化に見出そうとするだろう。しかし、その大義名分づくりのために韓国政府に責任を転嫁し、国内対立を扇動しても、韓国国民が動揺すると考えたのなら大きな誤算だ。低質談話そのものが北朝鮮自らの表現通り「疎ましい醜態」にすぎない。北朝鮮は、浅はかな術数と低劣な妄言攻勢こそ天に唾する愚かなことであることを自覚しなければならない。
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