警察庁特別捜査本部、「報告書削除疑惑」の龍山署情報課長を取調べ

梨泰院ハロウィーン惨事を捜査している警察庁特別捜査本部（特捜本）が１５日、行政安全部（行安部）中央災難安全状況室長のＡ氏とソウル市安全総括課長のＢ氏を呼んで調べた。行安部とソウル市に対する特捜本の捜査が徐々に本格化している格好だ。

特捜本は同日、Ａ氏とＢ氏を参考人として呼び、事故発生前後の安全対策の関連措置が適切だったかどうかなどについて調べたと明らかにした。特捜本は前日にも行安部中央災難安全状況室職員を非公開で調べた。

特捜本は、雑踏事故憂慮関連の情報課内部文書の削除を指示した疑惑がもたれている龍山（ヨンサン）警察署の元情報課長を同日初めて呼び、文書削除の経緯などについて取り調べた。警察庁は、事故発生日に状況報告が遅れた経緯について監察調査を受けている警察庁状況担当官のイ・ヨンウク総警に対して同日付で待命処分を下したと明らかにした。

一方、警察は市・道警察庁の１１２状況室状況管理官に「機動隊出動命令」が出せるよう指揮権限を付与する方策を進めている。指定された機動隊部隊が緊急状況に備えて常時待機し、有事の際に状況管理官が出動させるという内容だ。今回の惨事で１１２状況室と機動隊など現場の人材が有機的に連携して対応できなかったという反省によるものだ。


キム・ギユン記者　ユ・チェヨン記者 pep@donga.com · ycy@donga.com