李克強中国首相、「韓半島の非核化に向けて建設的な役割」

中国の李克強首相（写真）が１２日（現地時間）、尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領に、「韓半島の非核化に向けて中国が建設的な役割を果たしていく」と述べたと、大統領室が明らかにした。尹大統領は１４日、インドネシア・バリで開かれる主要２０ヵ国・地域首脳会議（Ｇ２０サミット）で中国の習近平国家主席と初の首脳会談を行う可能性がある。

尹大統領は１２日、カンボジア・プノンペンで開かれた東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）＋３（日中韓）首脳会議に先立ち、李氏と歓談を行った。大統領室によると、尹大統領と李氏は北朝鮮の核問題をはじめ韓半島問題について意見を交わした。

大統領室関係者は、「尹大統領が北朝鮮の前例のない挑発について懸念を表明すると、李首相は韓半島の非核化の必要性を強調し、中国が建設的な役割を果たしていく考えを明らかにした」と説明した。尹大統領も李氏に、相互尊重と互恵の原則に立った韓中関係発展への期待を表明した。

尹大統領はＧ２０サミットで就任後初めて習氏と顔を合わせることから、韓中首脳会談が開かれる可能性への関心も高まっている。韓米日３ヵ国が１３日、連鎖首脳会談を開き、北朝鮮の相次ぐ挑発に対応して安全保障協力と米国の拡大抑止を強化する状況で、韓中首脳会談が実現するという観測も流れている。

これと関連して大統領室関係者は１２日、現地の記者会見で、韓中首脳会談に向けて水面下の接触がなされているのか問われ、「見守らなければならない」と話した。これまで「まだ計画はない」、「可能性は低い」などと説明してきたことと比べると、多少可能性が高まったとみられる。


張寬錫 jks@donga.com