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相次いでお詫びした尹大統領、相応の後続措置を打ち出すべきだ

相次いでお詫びした尹大統領、相応の後続措置を打ち出すべきだ

Posted November. 07, 2022 08:36,   

Updated November. 07, 2022 08:36

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、梨泰院(イテウォン)ハロウィーン惨事をめぐり、相次いでお詫びした。4日、犠牲者慰霊法会で、「大統領として悲痛で申し訳ない気持だろう」と明らかにしたのに続き、国家哀悼期間の最終日の5日も慰労礼拝に参加し、「花のような青年たちを守れなかった申し訳ない気持ちは、永遠に私から離れないだろう」とお詫びした。昨日は、明洞(ミョンドン)大聖堂で開かれた追悼ミサにも参加した。

政権発足から6ヵ月近く経った今、様々な人事問題、内閣候補と長官の落選、政策混乱、ニューヨークでの卑俗語論議などがあったが、大統領はお詫びや遺憾の意を表明することを敬遠してきた。8月の首都圏豪雨被害の時、「政府を代表して申し訳ない気持ちだ」と明らかにしたのがほぼ唯一だ。今回も惨事翌日の10月30日、国民向け談話を発表したが、「謝罪の意」は直接明らかにしなかった。

そして惨事から6日後に、宗教界行事の挨拶の形を借りて謝罪の意を明らかにしたのだ。「押しつぶれて死にそうだ」という通報が殺到したという112の録音記録が公開され、当局の対応に大きな問題があったという事実が次々と明らかになった後だった。事態がある程度一段落すれば、別途の談話を通じて「正式謝罪」のメッセージを出すことを願う。

犠牲者の葬儀手続きが最終段階に入っただけに、今は惨事の原因と責任所在を明確に判断する時だ。このような悲劇がまた発生しないためには、どんな対策が必要なのか、穴のあいた災害対応管理システムをどのように補完するのかなど、後続措置も出さなければならない。大統領は文字通り「無限責任感」を持たなければならない。特に責任解明と問責において、一寸のずさんさも、人情に惹かれることもあってはならない。

まず、「警察配置で解決される問題ではなかった」などの荒唐無稽な発言で議論を起こした李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官は解任が当然だ。たとえ警察がそのように報告したとしても、ふるいにかけることができなかったら、安全担当主務長官として資格不足だ。大統領との個人的な縁は排除されなければならない。山登りの後、酒を飲んで寝ていて報告さえまともに受けられなかった尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長官も辞任しなければならない。

犠牲者の遺族を含め衝撃に包まれた国民は、大統領がどのように今回の惨事を解決し、国の綱紀を正すかを見守るだろう。口先だけで「申し訳ない」「ごめん」などを言っておきながら、それ相応の断固たる措置が伴わなければ、大統領と政府に対する信頼の墜落はさらに激しくなるだろう。