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フランシスコ教皇がバーレーン初訪問、「宗教の自由の約束を守らなければ」

フランシスコ教皇がバーレーン初訪問、「宗教の自由の約束を守らなければ」

Posted November. 05, 2022 08:59,   

Updated November. 05, 2022 08:59

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「カトリックとイスラム世界の対話が開かれる」

ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(85)が3日(現地時間)、人口の約7割がイスラム教徒のバーレーンを訪問したことを受け、カトリック界ではこのような期待が生まれている。ロイター通信によると、教皇は同日、現職の教皇では初めてバーレーンを訪問し、国王主催の歓迎行事に参加するなど4日間の日程を始めた。今回の訪問は、教皇即位後39度目の海外訪問だ。バーレーンのハマド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ国王の招待を、教皇がカトリックとイスラム世界の関係を改善するという趣旨で応じたことにより実現した。

膝の具合が悪い教皇は、車椅子に乗ってサキール王宮に向かい、到着後、入口で立ち上がってハマド国王と抱擁し、挨拶を交わした。ハマド国王は、「バーレーンは、すべての宗教人が自分たちの儀式を行い、礼拝堂を建てる自由を保護する」とし、「数年前に国家が発表した宣言により、宗教的差別を拒み、暴力と扇動を糾弾する」と強調した。そして、「平和に向けて努力し、寛容が勝利する私たちの共通の目標を再確認する」と述べた。

人口が170万人のバーレーンは全体の7割がイスラム教徒だ。サウジアラビアとは異なり、カトリック教徒16万人の宗教活動を許可している。カトリック教徒は多くが外国人労働者。湾岸地域での初のカトリック大聖堂「アラビアの聖母」が1939年にバーレーンに建てられた。

教皇は同日の演説で、バーレーン憲法に触れ、「(憲法に言及された)このような約束は守られ続けてこそ宗教的自由が完全になり、平等な尊厳と平等な機会が各集団で具体的に認められるだろう」と述べた。また、死刑制度に反対するという平素からの考えを明らかにした。教皇は、「私は生命権を最優先とし、この権利が常に保障されなければならないと考える」と述べ、「処罰を受けなければならない人も命を奪われてはならない」と強調した。バーレーンはしばらく死刑を執行していなかったが、2017年から再開した。

教皇は最近の労働現場の劣悪な現実に触れ、「どこであれ労働は安全でなければならず、人間的でなければならない」とも述べた。サッカーのワールドカップカタール大会の20日の開幕を控え、カタールにいる隣国出身の外国人労働者たちが置かれた劣悪な労働環境を指摘したとみられる。


趙은아 achim@donga.com