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詩人の訓戒

Posted October. 14, 2022 09:20,   

Updated October. 14, 2022 09:20

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詩人と同郷のある士人が故郷を離れて首都に来て官吏になったが、勤務を疎かにして遊興に陥って荒れたようだ。妓房に行ったり、賭博で徹夜したりもする。そのため、家と客舎を見分けられないほど賑やかに過ごした。同郷で先輩官吏として、詩人の気持ちはかなり穏やかではなかったはずだ。数百年前の魏晋時代、竇滔という者も士人のように生活が乱れて辺境で妾を得て別世帯を持ち、故郷の妻を無視した。ところが、彼の妻が長文の詩一首を絹に刺繍して送ると、妻の真心を読んだ竇滔は、結局妻のそばに戻った。誰が何と言おうと、夫婦だけがお互いの気持ちを一番よく察するもの。本音が分からない妓女に心を奪われるというのは、どれほど愚かなことか。中原の修復を念頭に置かなければならない者が、せいぜい妓女の問題で気をもむなんて、あるまじきことではないか。

「木蘭花」は、宋詞の曲名。もともと詞は、歌の歌詞らしく繊細で叙情的で甘美な性向を帯びるのが特徴だが、南宋時期の詞は、耽美的な趣向よりは社会批判的なメッセージがより強い。劉克莊や陸游などを愛国詞人として礼遇する理由だ。