
「どうやって?任成宰がクレイジーなアプローチをやり遂げた」
米男子ツアー(PGA)は7日、公式SNSを通じて、任成宰(イム・ソンジェ=24)のショット動画とともに驚きを示した。任成宰は同日、ネバダ州ラスベガスのTPCサマリン(パー71)で行われたPGAツアーの「シュライナーズ・チルドレン・オープン」初日に3番(パー4)で打ったティーショットがカート道路のすぐ横の地面に落ちた。ボールが落ちた地面とカート道路との段差のためスイングができない状況だった。無罰打のドロップが可能だったが、ドロップ地点が地面にあり、周辺には岩も多かった。
任成宰は競技委員と相談した後、石ころ一つを片付けてボールをドロップした。グリーンが見えなかったので、任成宰は丘の上に上がってグリーンの方向と位置を何度も確かめた。任成宰が打ったアイアンショットは約150メートル離れたグリーンに上がって転がり、カップの10センチ横で止まった。もう少し右に転がっていたら、カップに沈むところのイーグル同然のバーディだった。
PGAツアーはホームページとSNSに任成宰のショット動画を公開し、ゴルフチャンネルやゴルフダイジェストなど米国のゴルフメディアは、「不可能なショットをやり遂げた」と絶賛した。SNSに動画と共に「今シーズン僕のベストショット」というコメントを投稿した任成宰は、「前半にスタートが少し良くなかった。しかし、だんだん自分のリズムを取り戻し、後半は良いショットもあったし、パッティングもうまくいって初日は順調に終えることができた」と話した。
初日に7バーディーと1ボギーを記録した前回王者の任成宰は、キム・ジュヒョン(20)、キム・ソンヒョン(24)とともに6アンダー65の4位タイでホールアウトした。キム・シウ(27)は7アンダー64で1ラウンド首位のトム・ホジ―(33・米国)に1打差の2位タイにつけた。キム・ジュヒョンと同じ組でプレーしたキム・シウは、「ジュヒョンと試合しながら軽い気持ちでプレーできてよかった」と話した。
金東昱 creating@donga.com