４日に始まる尹錫悦（ユン・ソクヨル）政府の初の定期国会の国政監査を控え、政界が政争に突入し、「政争国監」「政治国監」で終わるのではないか懸念されている。最大野党「共に民主党」が尹大統領の海外歴訪中に起こった「発言問題」など懸案について問うとして招集を求めた国会運営委員会は、３０日にも開かれなかった。
運営委員長を務める与党「国民の力」の朱豪英（チュ・ホヨン）院内代表は同日午前１０時、民主党の要求に応じて全体会議を招集したが、朱氏のほかには与野党幹事だけ参加し、定足数に達せず開かれなかった。民主党は、「不適切発言問題」や迎賓館の新築などについて大統領室関係者に問う考えだったが、「国民の力」がこれを拒否し、大統領室関係者も参加しなかった。
与野党間の「強対強」対立は２４日まで続く国政監査全般に拡大する見通しだ。朱氏は同日、国政監査事前点検会議で、「これまでの国会状況を見ると、今回の国政監査も順調でないと予想される」とし、「海外歴訪をめぐる論議でみられるように、民主党は小さな欠陥、あるいはありもしない欠陥を拡大再生して言論プレーをするのに非常に能力を持つ政党」と批判した。朱氏は、「『三人、虎を成す』という言葉がある。一人が虎を見たと言い、続いて２人が見たと言えば、いない虎も本当にいることになる」とし、各常任委で事実をチェックすることを求めた。
民主党の李在明（イ・ジェミョン）代表も前日、常任委員会幹事団と連席会議を開き、「国政監査で韓国政府の誤りを速やかに正し、国政が国民と国家のために作動できるよう民主党議員の大きな役割が必要な時」と激励した。同党は、△大統領官邸工事の介入、△高額ジュエリーの財産申告漏れ、△ドイツモーターズ株価操作など、金建希（キム・ゴンヒ）夫人に関する疑惑に対して各担当常任委で攻勢を緩めず、国政監査終了後に行われる予算審査でも一歩も引かない構えだ。国会予算決算委員長を務める禹元植（ウ・ウォンシク）議員は同日、「（政府の）富裕層減税、緊縮財政の中で見失われた韓国の民生、この民生危機を克服する予算を確保する」とし、「減少する高齢者の雇用、地域通貨予算の回復は止まることなく進めていく」と強調した。
イ・ユンテ記者 ホ・ドンジュン記者 oldsport@donga.com · hungry@donga.com
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