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北朝鮮がミサイルに液体燃料注入の兆候、韓米は乙支演習中の挑発可能性を注視

北朝鮮がミサイルに液体燃料注入の兆候、韓米は乙支演習中の挑発可能性を注視

Posted August. 24, 2022 09:19,   

Updated August. 24, 2022 09:19

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韓米情報当局が、北朝鮮が某所でミサイルに液体燃料を注入する兆候を確認したという。韓米は、火星(ファソン)系の大陸間弾道ミサイル(ICBM)や中距離弾道ミサイル(IRBM)など中長距離ミサイルの挑発の兆候の可能性があると見て、監視兵器を増強し、動向を監視している。

23日、東亜(トンア)日報の取材を総合すると、先週から北朝鮮が液体燃料を注入する兆候が偵察衛星などによって確認された。燃料供給車両や人員の動きが捉えられ、発射装備とみられる物体も確認されたという。北朝鮮版イスカンデル(KN23)など北朝鮮の短距離弾道ミサイルは固体燃料を使用する。液体燃料の注入は、IRBM・ICBM発射が差し迫っている兆候と分析される。最近、米偵察機が連日韓半島を飛行したのも、関連情報を収集するためとみられる。

韓米は、北朝鮮が22日から始まった韓米合同軍事演習「乙支(ウルチ)自由の盾」(UFS・乙支フリーダムシールド)の期間に火星12(IRBM)や火星15・17(ICBM)を発射する兆候である可能性を注視している。北朝鮮が、UFS演習期間にグアムと米本土を射程圏に入れる中長距離ミサイルを発射した後、政権樹立日(9月9日)頃に7回目の核実験を強行するシナリオを立てたという可能性も提起されている。

北朝鮮は今年に入って平壌順安(ピョンアン・スンアン)付近で6回にわたってICBM挑発を強行した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府発足(5月10日) の15日後の5月25日、火星17(推定)1発を短距離ミサイル2発と共に発射したのが最近の事例だ。当時、ICBMの頂点高度は540キロ、飛行距離は360キロだった。金泰孝(キム・テヒョ)国家安保室第1次長は、「遠く撃つよりも(火星17の)段分離と推進体の性能を総合検討した措置とみられる」と説明した。

当時も、5月中旬頃に順安付近でICBMに液体燃料注入の兆候が捉えられたと外信が報道し、挑発が迫っていることが確認された。その後、北朝鮮は5月25日、韓日歴訪を終えたバイデン米大統領が乗った大統領専用機「エアフォース・ワン」がワシントンに到着する2時間前に発射ボタンを押した。

一部では、今年1月末のようにICBM挑発に先立って、グアムを射程圏に入れた火星12を発射する「中間段階」の挑発に出る可能性があるという観測も流れている。


尹相虎 ysh1005@donga.com