Go to contents

日常に宿る真理

Posted August. 22, 2022 08:55,   

Updated August. 22, 2022 08:55

한국어

「幸せな人とは、今日することの中に人生の一部分を見出すことができ、永遠の作業の具体化であると気づく人だ。・・・このように、人間は自然の神聖な過程を模倣するものであるべきで、有限と無限の結合を示すものでなければならない」(フランク・ウィルチェック『ビューティフル・クエスチョン』)

留学時代に隣の建物にあった物理学科のフランク・ウィルチェック教授がノーベル物理学賞を受賞した。学内のすべてが学問的成果を祝い、共に喜んだ。博士課程の学生として、研究室で難題と取り組んでいた私も、胸の奥深くで熱いものを感じた夜を覚えている。教授に再び会ったのは『ビューティフル・クエスチョン』という本を通じてだ。当時、私はいくつかの重要な発見で学界の注目を受けていたが、そうなればなるほど研究の真の意味について考えることが多くなっていた。その時、同書で出会った上記のマクスウェルの日記の一節が、私に大きなインスピレーションを与えた。今日の私の研究は、先の科学者たちが積み重ねてきた知識と未来に対する人類の期待を時空間を越えてつなぐためのものではないかと考えた。

まさにそうだ。自然は一つの美しい作品であり、深いところに隠された真理は驚くほどつながっている。マクスウェルは光の属性とその中に含まれる意味を電磁波の方程式でまとめた。異なる力だと信じてきた電気と自分を一つにつなぎ、現代文明の序幕を開いた。有限な私たちは無限に見える空を見て希望を得る。時に驚くべき科学的発見には、天才的な才能やニュートンのりんごなどの特別な瞬間があると信じる。しかし、真理は常に一貫している。昼と夜、季節の中で咲いては散ることを繰り返す生命のように。平凡に見える日常への愛と努力が積み重ねられて研究を、さらに人生を完成に導くと信じる。その永遠の道の上で自然の神聖な過程を模倣する人間として、また生命体を模倣した材料を研究する学者として有限と無限のつながりを一日一日最善を尽くすことができることに感謝する。