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習近平氏が来週サウジを訪問、盛大な歓迎準備

習近平氏が来週サウジを訪問、盛大な歓迎準備

Posted August. 15, 2022 08:56,   

Updated August. 15, 2022 08:56

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サウジアラビアが、中国の習近平(写真)国家主席の訪問を控え、盛大な歓迎を準備していると、英紙ガーディアンが11日付で報じた。先月15日のバイデン米大統領のサウジ訪問時の冷ややかなムードとは対照的だ。

サウジ政府を厳しく批判していたジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏殺害事件後、米国が遠ざかったことで、サウジは米国に代わって中東地域内の新たな「域外均衡者」になり得る中国に接近しているとみられている。中国も、中東内の代表的な親米国家だったサウジと良好な関係を築き、米国を牽制して中東内の影響力を拡大できるので、利害関係が一致する。

同紙によると、習氏は来週中にサウジを訪問する予定だ。習氏の海外訪問は2020年1月以来。これまで新型コロナウイルス感染症のリスク、3期目を控えた内部引き締めなどを理由に海外訪問を控えてきた。

現在、サウジ全国が習氏を迎えるために沸きかえっていると、同紙は伝えた。首都リヤドをはじめ第2都市のジェッダ、1300兆ウォン規模の未来都市プロジェクトが予定されたネオムなどに数千の中国旗が掲げられた。同紙は、「2017年5月のトランプ米大統領訪問以来、最も盛大な歓迎行事になるだろう」と伝えた。

 

一方、バイデン氏は先月、「人権に反する」という自国内の批判を受けながら、原油増産を要請するためにサウジを訪問したが、注目される歓迎行事はなかった。サウジはむしろ増産規模を減らし、バイデン氏の要請を事実上断った。

中国は、これまでサウジ王室の独裁と人権弾圧に目を閉じてきた。2018年のカショギ氏殺害事件の時も、米国がサウジ王室を事件の背後だと指摘して軋轢が生じたが、中国は批判的な態度を示さなかった。同紙は、「ワシントンが中東から遠ざかっている間に、中国はサウジの最大の貿易パートナーに浮上した」と指摘した。


李恩澤 nabi@donga.com